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UIデザイナーの将来性や収入等若いデザイナー志望者の8つの疑問への回答集

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最近、Webサイト、モバイルアプリケーション、そしてゲーム開発が急速に成長しているため、デザイン業界ではUIデザインが非常に人気があります。若い人ほど将来の仕事にUIデザインを選んでいるのですが、この業界のことについてはあまり理解できていないようです。そこで、UI初学者からよく聞かれる8つの質問についてご紹介しましょう。

 

UIデザイン業界の将来の見通しは?

この質問を業界で働く多くの人に聞きましたが、答えは人それぞれでした。FacebookのデザインディレクターであるJulie Zhou氏は、

 

「UIデザイン業界は大変革の真っ只中なので、テクノロジー業界のデザイナーになれば非常に興奮できるでしょう。私自身も10年後この業界がどうなっているのかワクワクしています。工業デザイン、グラフィックデザイン、ファッションといった似ている伝統的な業界から学び、UIデザイン業界を変えて行きたいですね」

 

と答えてくれました。UIデザインはますます成長する業界ですが、より多くの才能あるデザイナーが出てくる必要がありますね。

 

UIデザイナーは高収入ですか?

UIデザイナーの給料は技術レベルにより変わります。Photoshop、Illustrator、そして基本的なイメージプロセスのスキルのみを持っている程度なら高い給料は得られないですし、将来も安泰ではありません。

 

優れたUIデザイナーは、色、スタイル、レイアウト、タイポグラフィ、フォントデザイン、心理学、そしてコミュニケーション科学について理解し、マーケティング戦略、プロトタイプやプログラム図、双方向のコミュニケーション、デザイン基準、そしてイメージプロセスについてマスターする必要があります。加えて、プロジェクト全体をコントロールする能力も要求されるでしょう。そんなUIデザイナーの給料は通常のUIデザイナーの給料よりも遥かに高給です。

 

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(上図は「Indeed.com」が出したUIデザイナーの給与指標)

 

 

UIデザイナーは主な仕事はなんですか?

製品のフレーム設計、製品の相互作用デザイン、UIと関係するもののデザインおよび製品の調整・改善が主な仕事ですが、ミーティングがそれらプロセスの中で重要な部分になります。

 

UIデザイナーはどのようなツールの技術が必要ですか?

デザイナーが使うツールは10年前と今ではまったく異なっており、デザインプロセスは新しいアプリケーションによって随分便利になっています。例えば、Photoshop、Illustrator、Sketchといってグラフィックツール、AxureやMockplusといったプロトタイプデザインツールなど。1つのツールを学習して使いこなせるようになれば十分です。

 

デザインの技術を高める方法は?

よいデザイナーは常に学習し、学習こそが市場動向や最新情報を入手し、自分のデザインを世間に認めてもらえる唯一の方法です。熟練者、初心者に限らず、優れた人の作品を学び、有用なWebフォーラムを閲覧することが模倣ステージで成長するには必要です。違いは、熟練者が模倣の際に自分のアイディアを加えることができるのに対して、初心者は模倣とまで至らないことです。

 

UIデザイナーにグラフィックデザインの理解は必要ですか?

グラフィックデザインについて理解することはよいことですが、必須ではありません。UIデザインとグラフィックデザインの違いは、UIデザインが人間と機械の相互作用、操作の論理とインターフェースの美的デザインなのに対して、グラフィックデザインは、仮想的なコミュニケーションと表現の手段として芸術的および専門的なものです。UIデザインはより相互作用的なデザインを目的とし、ピクセルの世界のものであり、グラフィックデザインは印刷して利用され、ミリメートルの世界のものです。

 

UIデザイナーにコードの理解は必要ですか?

必要ありません。よいUIデザイナーは初期段階の開発を理解し、自分のアイディアを実現するためにWeb技術を利用しますが、自身でコードを書く必要はありません。

 

UIデザイナーに芸術のスキルは必要ですか?

もし芸術のスキルをお持ちだったらUIデザインの仕事に役立つでしょう。しかし、必須ではありません。最も大事なことは、美しさを理解する眼を持っているかどうかです。

 

人生は学習の連続です。デザイン業界に入った若い人は、学習し続けて観察眼を養う必要があります。デザインはある意味、見ることのできる言語であり、見ることができるということは非常に直接的な言語といえるでしょう。ですので、デザインは、自身がどのような人間なのか、またどんな言葉をユーザーに伝えようとしているのかを決定づけます。

 

さらに、UIデザイナー優れた傾聴力と会話力を持ち、メッセージのよい伝達者でなければなりません。意思決定力に加えて、クリティカル・シンキングおよび問題解決のスキルも必要です。UIデザイナーはたいていチームメンバーの一人であり、他のメンバーと協力してプロジェクトを進める必要があります。その際、他メンバーの意見から学ぶことができますが、自分のデザインについては自分自身のアイディアを持たなくてはなりません。

 

 

(※本稿は「8 Most Frequently Asked Questions by UI Newbies」を翻訳・再編集したものです)

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