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実は問題だらけ?!【Webデザイントレンドの落とし穴】

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読了時間 : 約2分12秒

ウェブデザインにも流行り廃れがあります。

毎年新たなデザイン手法やトレンドが登場するのは、ウェブデザイナーの皆さんならご存知でしょう。

しかし中には、十分なテスト期間がないまま流行し取り入れられるトレンドがあり、注意して使わなければユーザビリティなどに大きな悪影響をもたらします。

 

これから代表的な2つのトレンドにおいて注意すべき点をご紹介していきます。

 

 

ハンバーガーメニュー

ここ数年でもっとも大きなトレンドと言えるのがこのハンバーガーメニューでしょう。

モバイルからのウェブ利用が増えたことで、このトレンドも一気に広まりました。

 

このメニューのポイントはナビゲーションを隠すことでメインスペースを整頓しておくことなのですが、ユーザーにとってハンバーガーメニューのアイコンは直感的でなく、結果としてメニューがどこにあるか見つけられないという場合もよくあります。

注意①

 

覚えておいてほしいのは、分かりやすい方が常に優れているということです。

 

メニューのアイコンが分かりやすいほど、ユーザーはそのメニューを使ってくれます。FacebookのiOSアプリではページ上部のハンバーガーメニューをやめて下部のタブバーにメニューを集約させました。するとエンゲージメントや満足度、収益、スピードの全てが向上したのです。

 

特にショッピングサイトにおいてハンバーガーメニューは危険です。商品をユーザーにたくさん見せなければならないのに、そのナビゲーションが難しくなってしまうのです。使い所を考え、かつ分かりやすくなければハンバーガーメニューは収益にも影響するかもしれません。

 

 

 

トップページのカルーセル

ウェブページのトップにカルーセルを設置するサイトが爆発的に増えています。デザイナーがこれを好むのは、1つの機能によって複数の情報を視覚的に届けることができるためです。

 

しかしこれも注意が必要です。

カルーセルはページを見つけづらくし、検索エンジンの最適化に悪影響を及ぼす可能性があります。

これは本文に含まれるコンテンツが少なくなってしまうために発生します。Googleにとって、本文中の情報が少ないということはそれだけページの価値が低いことを意味します。

注意②

 

そのため、対策が必要になってきます。ページにテキストを加えるという手がありますが、これではビジュアルでアピールするカルーセルの意味が薄くなってしまいます。

またカルーセルは遅くなりがちなため、パフォーマンスにおいても問題になりかねません。

 

カルーセルはアクセシビリティを劣化させるだけでなく、ユーザーのエンゲージメントにも影響を与えます。

2013年の調査では、カルーセルをきちんとチェックするユーザーはたった1%にすぎませんでした。

 

ハンバーガーメニューと同じ問題をカルーセルは持っています。それは見つけにくいということです。

同じ調査では、カルーセルをクリックしたユーザーのうち83%が最初の画像をクリックしています。つまり残りの画像は大部分のユーザーには見えていないのです。これではエンゲージメントの増加は果たせないでしょう。

 

 

 

まとめ

ウェブデザイナーはトレンドを取り入れる前に十分に検討しなければなりません。

トレンドよりもユーザーにとっての使い勝手や分かりやすさを重視すべきです。

どれだけ内容が優れていても、ユーザーに見えていなければ全く意味がないのですから。

 

 

 

 

※本稿は「Excercise Caution When Using These Web Design Trends」を翻訳・再編集したものです。

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