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米国Fortune500企業のWebサイトに見られる新しい「UXデザイン」6つのトレンド

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Webを取り巻く環境は日々変動していますが、そうなるとWebデザインやUXデザインもそうした変化をキャッチアップしていかなければなりません。

 

ここでは米国のFortune500(Fortune誌が選ぶ売上上位ランキング)に挙げられる企業の大きなトレンド6つをご紹介します。

 

 

エンドレスにスクロールするレイアウト|【トレンド1】

 

現在の20-30代はインターネットにおける主要なセグメントになります。そのためこの世代の注意を惹き、そして関心を保ち続けるようなデザインが必要となりますが、それにはこの世代の「特性」を理解することが大事です。

 

その特性とは、「注意を惹ける時間が短いこと」、「ページを遷移することなく素早く情報を摂取したがること」、「テキストで埋め尽くされたページを読まないこと」の3つです。

 

infinite-scrolling

 

こうしたユーザーに山のような情報をぶつけるよりも、エンドレスにスクロールできるレイアウトはマッチします。

 

例えば画面の右側のスクロールバーが長いことを認識すると、画面を思わずスクロールしてしまいますが、その度に新しい情報と「接触」させることで、こうしたユーザーの関心をつなぎとめることもできます。

 

 

カルーセルパネルやスライドを使わず、メイン画像1枚に置き換える|【トレンド2】

 

現状でもカルーセルパネルの使用に関しては議論が分かれていますが、多くなデザイナーが取り入れているのがこのカルーセルパネルとスライドです。

 

ですがなによりページ表示速度が遅くなること、そしてサイト訪問者をゴールから遠ざけてしまうことの2点から使うべきではありません。

 

slider-carousel

 

これらを使うかわりに最新のトレンドでは、画面いっぱいに広がるサイト訪問者の関心を強烈に惹きつけるメイン画像1枚をうまく使うようになってきています。

 

Javascriptを使ったカルーセルパネルやスライドを使うよりもページの読み込み速度は上がりますし、またサイト訪問者に与えるインパクトも強くなります。

 

ユーザーの「動き」を取り入れたデザイン|【トレンド3】

 

UXデザインにおいてデザイナーは、ユーザーの目線を持ちつつ、かつユーザーをうまく誘導することが求められます。

 

経験豊富なデザイナーはマーケターやカスタマーリサーチャーをチームに引き入れようとしますが、大半のデザイナーはそうはしません。これがデザインの「テスト」に大きく時間を割かれる原因にもなります。

 

デザイナーは実際にそのWebサイトを利用しているユーザーからのフィードバックを受け取る必要があります。ヒートマップなどの解析ツールが使われるのがトレンドになっています。

 

「小さな同意」を積み重ねる|【トレンド4】

 

サイト訪問者を課金者に変える第一のステップは、彼らから「はい」を引き出すことです。そのためにいきなり「大きな同意」を取りに行くのではなく、小さなステップを踏むことがトレンドになっています。

 

ask-question-yes

 

「小さな同意」とは、答えるのが簡単な質問をサイト訪問者に投げてみることです。

 

そうした質問はサイト運営者とサイト訪問者をつなぎ、まるで運営者側からの提案がその訪問者個人に向かって投げかけられているかのような状態を作り、離脱するきっかけを軽減する効果があります。

 

AI(人工知能)の導入|【トレンド5】

 

現在ではユーザーデータを収集するツールがたくさん提供されていますが、これらを活用しないのは機会損失と言えます。

 

こうしたユーザーデータとAIの組みあわせを導入するのがトレンドとなってきています。

 

 

コピーライターとデザイナーが一緒に働く|【トレンド6】

 

サイト訪問者からのエンゲージメント獲得はデザイナーのデスクで行われることではありません。

 

web-layouts

 

今日では、「ワイヤーフレーム→コピーワーク→マーケティング」というフローは消失し始めています。これらすべての担当者がデザインの初期段階から関わり、様々な視点を持ち込むことが一般的となりつつあります。

 

 

まとめ

 

「人工知能の導入」はコストもかかるので実現できる環境を選びますが、その他のトレンドに関しては実現できるものがほとんではないでしょうか。

 

ここ数年でモバイルユーザーがPCユーザーを追い抜くという大きな環境の変動がありました。こうした変動はデザイナーにとって制作フローなど思っているより深い部分に影響してくるものです。

 

こうしたトレンドを踏まえつつ、一度自身の制作環境を振り返ってみるのもよさそうです。

 

(※本稿は「UX Trends For Small Business Websites」を翻訳・再編集したものです)

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