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ダークサイドに堕ちたデザイナーの処世術。「すごいデザイナー」だと思わせるの9つのコツ

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例えばコンペ形式などで他デザイナーと競合する時、クオリティがほぼ同じデザイナーが競ったなら勝負の分かれ目はデザイン案とは全く関係のない「押しの強さ」とか「なんかこの人すごそう……」という雰囲気の勝負になってしまうかもしれません。

 

でもこういうデザイン以外の面で競り負けると、ちょっとイヤな感じがしませんか?納得できない気持ちがシコリとなって、気が付けば赤ちょうちんに向けて走っているかもしれません。そうならないためにも「このデザイナーはできる人だ!」と思わせるテクニックがあります。

 

そんな割とどうでもいい(?)テクニックを解説しているデザイナーの記事がありましたので、ご紹介することにしましょう。

 

 

「感動」で乗り切れ!|【コツ1】

 

「感動」とは便利な言葉です。効果的なアニメーション、いけてるキャッチコピー、かわいいイラストが描けなくても、自分がどれだけユーザー心理に通じていて、人々を感動させる術を心得ているかをとにかくアピールします。

 

その時、そのデザインが本当に課題を解決できるのか?コストがいくらかかるのか?デザインの正当性を裏付けるデータがあるのか?なんて関係ありません。なぜならそこに「感動」があるのだから!

 

 

専門用語を連発せよ!|【コツ2】

 

「デザイナーとは情報をより伝わるカタチにする仕事」なんてことを気にする必要はありません。

 

「今回のプロジェクトはよりホーリスティックなアプローチで……」や「この件はブランドストーリーテリング的な観点から……」などの専門用語を連発すれば、聞き手はその意味を問うことすらためらうようになります。こうしたバズワードを使えば使うほど、自分が手がけたデザインの説明を省略できます。

 

もし関係者がデザインの意図を尋ねてきたらこう答えましょう。

「ソーシャル志向とブランドバリューから着想を得、共感を呼ぶ感性的なデザインを通してユーザーとエンゲージメントを築くことを意図しています」

 

 

徹底してスタイルガイドを首尾一貫する!|【コツ3】

 

首尾一貫していれば前後関係なんて無視してもいいのです。仮にユーザーがスマホフレンドリーなものを求めていても、それがあなたのスタイルガイドに反するなら意に介すことはありません。独特すぎるドロップダウンメニューを設置しましょう。

 

頑ななまでにスタイルガイドを首尾一貫していると、そのうち多様なデザイン案を考える必要もなくなります。紋切型のように同じことを淡々と繰り返せば事足りるようになるのです。

 

 

機能性よりも「美学」を優先する|【コツ4】

 

デザインで問題を解決しようなんてことは忘れてください。素材サイトにたまに置いてある派手でどんな利用シーンを想定したものかイメージできない素材をどんどんデザインに取り入れましょう。

 

関係者はその活き活きと動くアニメーションやAppleのような真っ白な画面、右寄せで配置されたフォントに圧倒されることでしょう。そう、誰も疑問すら覚えないほどに。

 

優れたものから学ぶ(パクる)|【コツ5】

 

解決方法がわからないときは、そのベストプラクティスを学ぶ(パクる)のが一番です。例えばAmazon,Apple,Facebookなどがその学ぶ(パクる)対象となります。もし誰かが疑問を投げかけてきたら、「おいおい、これはAmazonのやり方なんだぜ」と一蹴します。

 

Amazonで通用しているものが、自身の抱える問題にも通じないわけがないのです。

 

リサーチする時はバイアス(偏見)を利用する|【コツ6】

 

リサーチが必要な時は調査データから都合のいいデータだけで構成した見た目の美しいグラフを作成しましょう。その調査の数が多ければ多いほど、自身の解釈を入れこむ必要があります。

 

もし誰かがその調査方法や生のデータを見たいと言ってきたなら、「オフライン」で見せることを約束し、具体的な約束の日をとりつけないようにします。

 

同僚には「忙しい」と思わせる|【コツ7】

 

職場の人には「忙しい」と思われていることのほうが何かと便利です。

 

他社製品のスクリーンショットを印刷した時は「競合調査をしている」と言い、SNSで他の才能のあるデザイナーの作品を「お気に入り」に入れた時は「インスピレーションを得た」と言うようにします。ひどいコラージュができ上がってしまった時は「観念化する作業を行った」です。

 

この時最も大切なのは、自身がクリエイティブでビジネス精神を持っていることを周囲に信じ込ませることです。

 

大きな視点を語る|【コツ8】

benzu

 

誰でもベン図(集合図の一種)を書くことはできますが、通常だと円で描くベン図を三角形で描く人はいません。

 

ベン図を同僚に見せる時はあえて三角形を描くのです。するとものすごく複雑なアイデアをなるべく平易に説明してみせようとしている姿に見えるものです。

 

 

「市場」に注目し続ける、つまり自分自身に|【コツ9】

 

訪問者に響くWebサイトを作るためには、ターゲットがいる市場を理解する必要があります。でも心配ありません。そのターゲットはパソコンやインターネットを活用している健康なミレニアム世代です。つまり自分自身です。

 

そのデザインが響くか、ユーザビリティはどうすれば向上するか、SEOフレンドリーかなんて気にする必要はありません。パララックスアニメーションをこれでもかと用い、コントラスト度の低い配色をほどこしたWebサイトを自身が見れば、稲妻が走るほどの衝撃を受けるでしょう。

 

 

ご注意

 

これらの「コツ」はデザイナーである著者がかつての自分を振り返り、「反省」として書いたものです。反面教師としては活用できますが、仮に本当に実践したときの被害・損害は保証できませんので、予めご了承ください!

 

(※本稿は「How to pretend you’re a great designer」を翻訳・再編集したものです)

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