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システム全体を理解するには関係マッピングを利用しよう!【ストーリーを浮き彫りに】

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システム内における関係と動態を知るのは大変です。何とかニュアンスをつかもうと研究者や戦略家に頼っても、必ず詳細を解明してくれるとは限りません。システム全体の姿を把握するには関係マッピングが役立ちます。

今回は実例を参考にしながら関係マッピングの活用法を探っていきましょう。

 

 

関係マッピングの目的

関係マッピングとは力強いストーリーを捉えるための協調ツールで、主に3つの目的を達成できます。

 

  1. 1.システム内の役者同士のつながりを決定する
  2. 2.そのつながりが発生した場所など、役者の持つ影響力を可視化する
  3. 3.頻度やトピックス、モードなど、発生している相互作用の性質を解明する

 

 

調査中に役立つ関係マッピング

調査の参加者がみんな協力的とは限りません。中にはデリケートな内面を外に出したがらない者もいます。ここで関係マッピングを使えば情報レイヤーが追加され、複雑なテーマに関しても正直な回答が得られます。

 

 

実例:病院スタッフに対する関係マッピング

最近行った、病院スタッフに対する関係マッピングを見てみましょう。スタッフ間の関係と、フィードバックの伝わり方を解明するのが目的ですが、2つの要素が問題をややこしくしていました。ひとつはスタッフの立場の差、もうひとつはスタッフの燃え尽き、いざこざ、生死を扱うことといった、感情的に繊細なテーマが関わることです。

 

 

スタッフはとても忙しく、限られた時間とサンプルサイズから深い情報を得なければなりませんでした。そこで従来の面接という手法を関係マッピングで補うことにしました。システム内のカギとなるプレイヤー、感情などに対してあらかじめ予想を行い、参加者からできるだけ多くの情報が得られるようにしました。

 

 

その結果、参加者たちは病院の複雑な人間関係についても考えを明かしてくれました。面接前に予想を図に可視化しておくことで、より核心に迫った質問を投げかけることができました。完成した関係マップは、病院スタッフ間のフィードバックがどのように働いていたのかを解明する大きな手がかりとなりました。

 

 

関係マッピングの価値

発見を図にすることで、長々とした説明なしで全容を素早く理解できます。従来の調査では似たような質問をいくつも重ねていましたが、関係マッピングでは一度で複数の要素に取り組むことができます。そして話しにくいテーマであっても、参加者が本心を打ち明けてくれる可能性が高まります。

 

関係マッピングは、そのシステム内に発生している真実のストーリーを浮き彫りにしてくれます。システムで本当に起きていることが何なのか解明したい時には、ぜひ関係マッピングを活用してください。

 

 

 

 

 

 

※本記事はYielding Powerful Insights Through Relationship Mappingを翻訳・再構成したものです。

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