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SEOで重要な「ナチュラル」な被リンク26,000を獲得してわかった3つのこと

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昨年急速に「コンテンツ・イズ・キング」が叫ばれた影響から、あたかも「もう被リンク対策なんていらない」という行き過ぎた声が聞かれるようになりました。

 

しかしGoogle関係者の声明を見ても明らかなように、現在でもSEOにおいて「自然で上質な外部リンク」の重要性はなんら失われていないですし、その点に関して弊サイトでもこれまでにご紹介させていただいています。

 

(参考記事)

「被リンク」はいまだ検索ランキングの「かなり重要な要因」であることが報告される

 

もちろんマーケティング担当者は「どうやったらナチュラルで上質な外部リンクをもらえるか?」で頭をひねることになりますが、「Moz Blog」にて、31,000ものメディアに取り上げられ26,000の外部リンクを獲得したキャンペーン群を分析した興味深い調査記事がありましたのでご紹介します。

 

(※編集註)

以下、Moz Blog記事の要約ですが、文中の「オーソリティの高いリンクおよびWebサイト」は主に大手情報ポータルや大手Webメディアが念頭に置かれているようです。

 

オーソリティの高い外部リンクからたくさんのソーシャルシェアを得られるわけではない

 

オーソリティの高いWebサイトから被リンクを獲得できるコンテンツは、膨大なシェアもされるはずと考えがちですが、100万の記事を調査したところ事実は全く逆になったそうです。つまりオーソリティの高いサイトから被リンクを受けたコンテンツの75%以上は「全くソーシャル上でシェアされない」という結果になりました。

 

このことから上質なリンクがソーシャルシェアをもたらさないのなら、マーケターは多様な外部リンクの獲得に加え、ソーシャルシェアを獲得する戦略もあわせて講じなければならないことになります。

 

しかし大量のソーシャルシェアを獲得する戦略はシンプルで、日常的にソーシャルシェアを稼いでいるメディアサイトをターゲットにして取り上げてもらうことです。

 

(例外について)

 

一方で、上質な被リンクも獲得しかつソーシャルでもシェアされるコンテンツがあります。それは「調査レポート」「見解を示したもの」です。また1,000文字以上の長いコンテンツも短いコンテンツよりリンクとシェアを得やすい傾向があったようです。

 

同じやり方でリンクをつけてくれるサイトはほぼない

 

自然な被リンクを確かめるために、どのようなサイトがリンクしてくれたかを管理する必要があります。ここでリンクと言っても、一般的なリンク(DoFollow)、no-followをつけたリンク、共起サイテーション(cocitation*)、そのブランドに関する言及(text attribution)など様々なタイプがあります。

 

*(編集註)共起サイテーションは何らかのキーワードとともにブランド名が言及されること。リンクではないが、競合性の高いキーワードでは言及数の重要性が増す。

 

こうしたタイプ別の外部リンク状況を15のオーソリティの高いWebサイト別に見ると、下図になります。

 

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一番下の「degitaltrends.com」を除いて、同じサイトでもさまざまなリンクの使い分けを行っていることがわかります。つまりあるオーソリティの高いWebサイトから通常のリンク(DoFollow)をもらえたとしても、その後もずっと「DoFollw」でもらえるとは限らないということです。

 

ビジュアルコンテンツに凝っても時間の無駄になる分野も……

 

回線速度の向上に伴い画像や動画などのビジュアルコンテンツの重要性が指摘されていますが、そうしたビジュアルコンテンツがあると「メディアに取り上げられやすいのか?」という観点で調査した結果が下図です。

 

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これはドメインオーソリティが70点*以上で、かつ今回の検証対象になったキャンペーンが4回以上取り上げられたWebメディアに限定した調査です。

 

*(編集註:こちらの点数はMozのSEOツールで解析した結果得られるドメインオーソリティを数値化したもの)

 

最もビジュアルコンテンツの重要度が高かったのは「エンターテインメント分野」で平均して約9つビジュアルコンテンツを含んだキャンペーンが取り上げられていますが、一方「教育分野」では2つにも満たないビジュアルコンテンツしか含まないコンテンツを取り上げており、ビジュアルコンテンツを取り上げる慎重さがうかがわれます。

 

もしビジュアルコンテンツに労力をかけるなら、エンタメ分野かヘルスケア分野が投資効率がよさそうです。

 

まとめ

 

ドメインオーソリティが高いサイトはソーシャル上での反響を得る必要がない。というのもそうしたサイトは独自に多数のユーザーを抱えているが、そうしたユーザーがシェアすることを意味しない。

 

ほとんどのサイトはいつも同じリンクタイプをつけてくれるわけではない。一度DoFollowタイプの被リンクをもらっても次も期待できるとは限らない。

 

特定の分野のメディアはたくさんの画像や動画を使用したコンテンツを好むが、そうしたビジュアルコンテンツの制作が費用/労力対効果に見合うかはメディアの分野による

 

 

(※本稿は「3 Surprising Lessons From Building 26,000 Links」を翻訳・要約したものです)

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