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CRO(Conversion Rate Optimizer)とは?近年のWeb企業で需要の高まる職業の実態と必須スキルを解説

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CROとは?その実態を調査

ひと昔前はWebマーケターとかWebアナリストやWebコンサル、最近ではグロースハッカーや海外では主にCRO(Conversion Rate Optimizer)と呼ばれる人たちに対する需要はますます高まっています。

 

それもそのはず、こうした人々の働きは企業の成長に直接的に貢献することが多く、特に爆速成長を目指すスタートアップにとって優秀なCROは不可欠な存在と言えます。

 

さてそんなCROたちですが、比較的新しい職種であるため職務実態のほうが明らかではありません。そんな2016年のCROたちの実態調査を行ったレポートが公表されましたので、その一部をご紹介することにします。

 

性別の比率

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女性・・・27.6%

男性・・・72.4%

 

まずCROの性別ですが、男性7割超と男性のほうが多い一方で、女性が約3割というのは極めて男性社会の開発部門に比べるとまだ高いほうと言えるかもしれません。

 

働きかた

 

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39%・・・クライアントに依頼されるコンサル形態

58%・・・社内スタッフ

3%・・・その他

 

まずはその「働きかた」ですが、6割程度のCROはインハウス(社内スタッフ)で自社事業の成長のために働いているようです。一方で4割程度はクライアントから依頼される形で他社の事業成長をサポートしていることが上表からわかります。

 

ちなみにインハウスで働くCROたちの雇用主はほぼeコマース事業を提供している企業とのことです(全回答者では33.9%)。

 

 

平均年収

 

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米国・・・約880万円

英国・・・約670万円

カナダ・・・約780万円

オランダ・・・約600万円

 

続いて気になる給料(年収)ですが、米国が最も高く「880万円」。一番低いオランダでも「600万円」ですので、もちろんそのCROの年齢にもよりますが、まずまずといった印象ですね。

 

 

職務年数

 

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一方で、CROの職務年数に目を向けると比較的新しい職業ということもあり「2年」が最多で、次いで「1年未満」が多い結果となりました。

 

大きく上表を見ても「5年以下」の職務経験者が大半となっており、CROとしての実務経験の少なさが目立つ結果となりました。

 

コンバージョン率改善に使うツール

 

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海外のツールなので日本では馴染みのない名前を散見されますが、「VWO(Visual Website Optimizer)」は日本語版も提供されているA/Bテストツールです。

 

いずれにしてもCROはGoogleアナリティクスのアクセス解析ツールよりも、検証系ツールを好んで使うことがわかります。ちなみに一位の「Optimizely」もA/Bテストおよびターゲットのパーソナライズが行えるWebツールです。

 

 

ちなみに同調査において、CROが身に着けておくべきスキルが挙げられています。

 

  • 分析
  • 定性調査
  • 戦略
  • 技術力
  • ヒューリスティックなフレームワーク
  • コピーライティング力
  • UXに関する知識
  • 心理学
  • その他

 

CROを目指す方は参考にされてください。またCROを目指さなくても、開発・制作チームもこうしたスキルがあることで、本来のスキルだけでなく活躍できる幅がぐっと広がります。

 

例えば「デザイナーなのでデザインの勉強を」は当たり前ですが、「コピーが書けるデザイナー」となると、開発・制作の上流工程段階から深くプロジェクトに関わることができますね。

 

いずれにしても今後も優秀なCROへの需要は膨らんでいくでしょうから、自身のキャリアにCRO的な要素を組み込んでみるのも一手ではないでしょうか!

 

(※本稿は「This is the State of Conversion Optimization in 2016」を翻訳・再編集したものです)

 

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