この27年間、PhotoshopがPhotoエディターとしてナンバー1の位置を維持してきました。しかしながら今、その位置を脅かすソフトウェアが出現してきました。それがAffinity Photoです。
ここから両者を比較していきたいと思います。
一歩先のデザイン
Photoshopのデザインが悪いとは言いません。しかし、いくつかの問題があることも確かです。Affinity Photoはソフトウェアデザインとして一歩先にいます。アイコンやそれらの配置、全体的なレイアウトにおいてAffinity PhotoはPhotoshopよりも使い勝手が良いと言えます。これはAffinity PhotoがPhotoshopの真似ではなく、スクラッチからデザインされたからです。
引けを取らないカスタマイズ性
Photoshopの拡張機能やインストール可能なプラグインの幅はAffinity Photoよりも進んでいると言えます。しかし、Affinity Photoも追いつこうとしています。また、Affinity Photoには完全にカスタマイズが可能なショートカット機能があります。これらのショートカットを使うか、または自身で好きな設定にすることで作業を効率よく進めることができます。
より速いパフォーマンス
Mac上で両ソフトウェアを比較した結果、大きなサイズの画像ファイルを取り扱う際、Affinity PhotoがPhotoshopよりも若干早いという結果となりました。エクスポートにかかる時間はほぼ同じでした。また、Mac上でAffinity Photoが344MBのスペースを使用するのに対し、Photoshopは881MBを使用します。
圧倒的な低価格
価格に関しては、Affinity Photoが圧勝です。標準的なAdobe Photographyプランは12ドル/月程度ですが、同じ価格で12ヶ月使用できます。また、Affinity Photoでは一括払いをすることもでき、これは49.99ドルです。Photoshopの4ヶ月分の価格で一生Affinity Photoを使うことができるのです。
スタンダードソフトになりうるか?
ではAffinity Photoは業界のスタンダードとなり得るのでしょうか?答えは、すぐには無理、です。デザインソフトウェアの移行には長い時間がかかるでしょう。
両者の比較結論
では、最終的にどちらが勝者といえるのでしょうか?
個人的な意見としてはAffinity PhotoはPhotoshopよりも優れていると思います。そのため、個人や小さな企業で使用する分には、Affinity Photoがいいでしょう。しかしPSDファイルを使用する必要がある大きなプロジェクトなどには使うことができません。業界全体がソフトウェアを移行するにはとても長い時間がかかるでしょう。
※本記事は、Is Affinity Photo About to Replace Adobe Photoshop?を翻訳・再構成したものです。