「写真を制するデザイナーはデザインを制す!」と言えばやや大げさかもしれませんが、かつてはテキスト主体だったWebの世界でも、クオリティの高い写真を効果的に用いてビシビシと「刺さってくる」デザインをたくさん見かけるようになりました。
またこうした画像の重要度が高まると、これまで「素材画像」でなんとかやりくりしてきたデザインの現場も「オリジナル画像」熱が高まるのは必至と言えるのではないでしょうか。
そんな画像ですが、紙面でもWebページでも、周りのデザインにうまく調和させつつ、かつ画像単体で主張もできるデザインとなるといかがでしょうか?
「なんとなくこんな感じ……」でやっちゃってるところ、ありませんか?
そんなデザイナーにオススメなのが、株式会社エムディエヌコーポレーションから発刊された『「写真を使う」デザインのルール 撮影から補正・レイアウトまで』です。
本書では、写真画像を使用する際の注意点や、写真を用いたレイアウトの基本、印刷用・ウェブ用などさまざまな条件への対応、撮影におけるシャッタースピードや絞りの設定値による写真画像の変化、画像の基本的な調整法など、写真を使用するデザイン作業で必要な知識、情報がまとめられています。
撮影のディレクション、写真の基本補正と加工、写真を効果的に見せる/写真で品質を上げるレイアウトなどがわかる、まさに「写真を使う」デザインに強くなる一冊と言えるでしょう。
単にページに画像が「載せられている」だけなのか、それとも画像を含め全体として「生きたデザイン」となっているのか?
「なんとなく派」は一度本書を手に取ってみられてはいかがでしょうか?
『「写真を使う」デザインのルール 撮影から補正・レイアウトまで』
http://www.mdn.co.jp/di/book/3215303037/
高嶋一成、内藤タカヒコ 共著
定価(本体2,500円+税)