今日はディズニーがコンテンツを作る際に作り上げたオープンソースプロジェクト「Disney Open Source」をご紹介します。
アニメーション映画を製作する現場で本当に必要なものばかり。
OpenSubdivは莫大な並列計算において、3次元モデルを細かな三角形/四角形に分割し、滑らかな平面構成に変換するソフトウェアです。
Universal Scene Descriptionは様々なDCCツール間でデータのやり取りを行うようにするパッケージです。Pixarでは3Dグラフィックのパイプラインのコアとなっています。
Munkiはソフトウェアとそのメタデータを管理するリポジトリ型のツールです。MacのOSで動作し、クライアント側のソフトウェアのインストールとアンインストールの管理を行います。
OpenEXRはIndustrial Light & Magicが開発したHDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)のファイルフォーマット。現在のアニメーション業界で広く使われています。
ReposadoはMac OS Xのサーバ用ソフトウェア・アップデート・サービスの代わりになるものです。Pythonで書かれていて、CurlコマンドとApache 2などのウェブサーバさえあれば、どのようなハードウェア/OSでもアップル・ソフトウェア・アップデート・サーバをホストすることが出来ます。
Jss-api-gemはJAMFソフトウェア・サーバのREST APIを利用するためのRubyフレームワークです。
SeExprはエクスプレッション言語で、ソフトウェアをカスタマイズするときに活躍します。同じような作業を繰り返す幾何学合成や画像合成ほか、多くの場面で利用できます。
Alembicはコンピュータ・グラフィックス(CG)のやり取りをスムーズに行うためのフレームワークです。新しいファイル共有フォーマットとして重宝されています。
Ptexはテクスチャ・マッピング・システムです。ディズニー映画BOLTでは全面的に使用されています。
Partioはスタンダードな粒子フォーマット(GEO, BGEO, PTC, PDB, PDA)を読み書きするためのオープンソースライブラリです。C++で記述されていますが、PythonのAPIを使うことで作業の幅が広がります。
DynamicaはMayaのプラグインで、物理演算ソフトBulletを使うことができるようになります。もともとはゲームで使われることの多かったbulletですが、その有用性から映画でも使われるようになり、ディズニー映画BOLTでは、ピーナッツを表現するためにこのプラグインが使われたそうです。
BRDF Explorerは双方向反射分布関数の描写と分析を行うアプリケーションです。
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