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外国人ITエンジニア向け「日本語教材」が開発現場にいる日本人エンジニアにも色々勉強になる

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読了時間 : 約1分39秒

今後5~10年の間に起こる百万人単位とも言われる深刻なITエンジニア人材不足に向けて、外国人ITエンジニアの雇い入れに関する注目が高まっています。

 

そうした外国人ITエンジニアの日本就業で障壁となるのが「日本語」。正確には日本語というよりも、日本語のニュアンスなど繊細な表現がネックと言えるかもしれません。

 

そこで日本語教育のベンチャー企業である「有限会社ジャパンオンラインスクール」が外国人エンジニアを採用するIT企業を対象に、自社開発したITビジネス日本語テキスト『Japanese for IT Business』の無償提供を、明日7月27日より実施するそうです。

 

この教材の特徴は、ITエンジニアという職業に着目したところで、一般的なビジネス日本語研修では敬語をメインに学ぶそうですが、IT業界ではカジュアルな会話も多く、また、エンジニアは社外より社内メンバーとの会話が多いなど、日本語の使用環境が異なることをキーコンセプトにしているところです。

 

ところが同書を読むと、日本人である私たちも意外と学ぶことが多いことに気づきます。

 

同書には開発現場に即したシーンごとの会話が掲載されていますが、いくつか例を見てみましょう。

 

開発チームの上司から「指示を受ける」シーンで、「同じ上司から矛盾する指示を与えられたときの対処法」があります。結構ありますよね……。

 

この時「さっき言ったことと違うじゃないですか」と言ってしまうのは「NG」になるそうですが、筆者は平然とこんな言い方をしてしまいそうです。この時は、

 

「先ほどはA方式で進めるようにご指示を受けたのですが、B方式に変更するということでしょうか?」

 

と確認を獲るのが模範例となります。

 

また仕様書の確認も終わった「打ち合わせ」のシーンで、「詳細設計書」がほしい時、あなたはなんとチームメンバーに伝えますか?

 

筆者なら「あれ?詳細設計書がないんですけど?」と即答してしまうそうですが、これもNG表現。模範例としては、

 

・「1つお伺いしてもよろしいでしょうか?」

・「詳細設計書があれば、助かるのですが」

 

などのようなソフトな言い回しが挙げられています。

 

 

どこまで言っても、開発は複数人のチームで行うもの。円滑なコミュニケーションを重ねるには「何を伝えるか?」よりも「どう伝えるか?」のほうが比重が大きくなります。

 

同教材から日本人エンジニアが学べることも多くありそうです。

 

 

▼『Japanese for IT Business』配布ページ

http://www.jos-corp.com/#!ittext-jp/vwvuj

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