株式会社ワコムと株式会社ワン・トゥー・テン・ドライブ(以下、1→10drive社)は、タブレット端末やパソコンなどモバイルIT機器で手書き入力した文章に書いた人の感情データ(集中、リラックス、負荷、理解・習熟、興味など)を埋め込んで記録し、文章を再生する際に同時表示できる『感情を伝える手紙』のプロトタイプを開発したそうです。
このプロトタイプは、筆致ごとに書いたときの感情データを取得。デジタルペンから読み取れるデータと合わせて可視化して表示することができます。文章の意味や文字の形からは決して読み取れない心の状態を反映させることができます。
デジタルインクは、スマートフォンやタブレット端末、パソコンなどに手書き入力した文字、線、絵などの「デジタルの手書き・手描きデータ」のこと。感情のほかにも、さまざまなデータを埋め込むことができ、紙にペンで描くアナログインクとはまったく異なる可能性を秘めているのだとか。
今回のプロトタイプでは、手書きメッセージ(文字入力)に焦点を当て、ニューロスカイ社の技術を使い脳波データを収集。両データを一緒に記録しているとのこと。
再生時になめらかで違和感なく両データを表示するため、1→10drive社がソフトウェア全体のテクニカルプロデュースと脳波解析データの可視化を行うビジュアルアプリ・データ連結アプリを開発。
今後も各社は利用法などについて協力していく予定だそうです。