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5,000人の回答が物語る「年収が高いデベロッパー」5つの特徴

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以前にグラフィックデザイナーの年収に関するアンケート調査記事をご紹介しましたが、今回はプログラマ編です。

 

米国で5,000人のデベロッパー(管理職や学生は除く)に対して年収調査が行われました。

以下、調査内容を詳しく見ていきましょう。

 

【特徴1】男性であること

 まず今回のアンケート調査の概要を見ると、

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回答者属性は92%が男性と大きく偏っていますが、男性デベロッパーはおよそ「年収660万~1430万円」のレンジ。女性デベロッパーはおよそ「550万~1210万円」のレンジとなり、男性デベロッパーのほうが年収が高いとの結果になりました。

 

(※米ドル=110円で換算しています)

 

グラフィックデザイナーの調査と同様にやはり男女間に収入の格差があるようですが、女性デベロッパーは500人未満の回答者数のため、少々ブレもありそうです。

 

【特徴2】キャリア年数が長い

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プログラマといえば「若くして才能を発揮して一躍スタープレイヤーに」というステロタイプなイメージがありますが、今回の回答者の中心層となったは「30代」のデベロッパーだったようです。

 

一方で経験年数にセグメントわけされた年収状況を見ると(右下図)、経験年数が長ければ長いほど年収が上がる明確な傾向が見られます。経験年数が20年を超えるデベロッパーに関しては年収がおよそ「880万~1650万円」レンジと高収入になるようです。

 

ここにはふたつの意味が読みこめそうです。

ひとつはデベロッパーはキャリアを積むほど年収が伸びるという業界としての「健全性」を示すもの。もうひとつは20年間デベロッパーとして第一線に立ち続けるためには、新しい技術の継続的な学習・習得が不可欠です。こうした継続的なスキルアップが年収増という結果で反映されているとも考えられそうです。

 

【特徴3】会議に積極的に参加している

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これは物議をかもしそうですが、「会議に出る時間が長いデベロッパーほど年収が高く、コーディングに時間を割いているデベロッパーほど年収が低い」という傾向が見られたようです。

 

しかし考えてみれば経営者の右腕となるようなデベロッパーやデベロッパー上がりの起業家は、「よくしゃべる」というイメージありませんか?チームで開発にあたる場合、こうしたコミュニケーション能力の高さがプロジェクトの成否に影響するのかもしれませんね。

 

【特徴4】長時間働いている

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特に目新しさはないかもしれませんが、労働時間が長いデベロッパーほど年収が高くなるようです。

 

また余談ですが、全体の週あたりの平均労働時間は「40時間」が最も多く「平日8時間勤務」で帰宅できているデベロッパーが米国では多いようです。日本の「徹夜上等!」なデベロッパーたちの姿を見ていると、日米間での明らかな労働環境の違いが垣間見えるようです。

 

【特徴5】「コンピュータ/ハードウェア」「通信」「ITコンサル」業界にいる
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最後に業界別のデベロッパーたちの年収を見てみましょう。

各系列内に引かれている白線が統計の中央値に注目すると、デベロッパーの年収が高い業界TOP3は「コンピュータ/ハードウェア」「通信」「ITコンサル」の順と業界となりました。

 

一方で、デベロッパーの年収の中央値が低かった業界は「NPO/事業者団体」「教育」「政府」など公共性のある事業、また営利事業だと「広告/マーケティング/PR」でした。「広告/マーケティング/PR」業界と「コンピュータ/ハードウェア」業界の間にはおよそ「600万円」ほどの年収差があることになるので、稼ぎたいデベロッパーにとって業界選びは大きな判断材料となりそうです。

 

 

一般的に日本に比べて米国のデベロッパーは恵まれていると言われますが、今回のこのアンケート結果はいかがだったでしょうか?

 

自身のキャリアに対して支払われる報酬は、デベロッパーにとってモチベーションになります。自身のデベロッパーとしてのゴールはどこにあるのか?を考えさせられるきっかけになるのではなるかもしれませんね。

 

(本記事は、「5,000 developers talk about their salaries」を翻訳・参照したものです)

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