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世界から急速に失われていく「White Spots」(ネットに接続できないエリア)を可視化できるアプリがとっても深い

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「あなたはインターネットの網の目から逃れたいと思ったことがありますか?」

 

この問いはスマートフォンで常時インターネットに接続されている利便性を享受している私たちからすると、全然ありがたくない問いに聞こえますね。

 

でも視点を変えてみましょう。

それだけインターネットに接続できる環境が急激に整っているということは、同時に「インターネットのデジタル信号から逃れられる場所が急速に失われていってる」ことも意味します。

 

こうした視点からオランダで2016年5月にスタートしたプロジェクトが「White Spots Project」です(来年12月に終了予定)。ここで言う「White Spots」とは、同プロジェクトのアプリ名であると同時に、「インターネットのデジタル信号が届かない場所」のことを意味します。

 

実際にこちらの「White Spots」をインストールしてみたところ、まずは自分が想像以上にネットワークの網の目に囲まれている環境にいるかに気づかされます。

 

IMG_1388

 

同アプリでは、このようにいま自身のまわりを飛び交うデジタル信号をリアルタイムに可視化することができます。

(※VRヘッドセットをお持ちでない方は、最初の設定画面で「NO」を選択してください。スマートフォンディスプレイで見れるようになります)

 

そして上図にもある「get me out!(ここから連れ出して)」をタップし「10km圏内のWhite Spotsを表示する」を選択すると、自分の位置から最寄りのWhite Spotsまでの道のりが表示されます。

 

IMG_1389

 

こちらのマップで黒く表示されている部分はすべてネットワークが使えるエリアです。逆に白く表示されているスポット、それがWhite Spotsです。

 

ここで「take me there!(そこに案内して)」をタップすると、実際のマップ上に現在位置とWhite Spotsが反映され、そこまでの道のりが表示されます。

 

筆者が試したところ、比較的都市部にある位置から23km離れた地点にWhite Spotsを確認することができました。

 

インターネットの電波が届かない位置なんて山奥や海の上くらいだろうと思っていましたが、実際には車で約20分ほどの行った距離にまだWhite Spotsは存在するようです。

 

 

日々世界がインターネットで接続されていくと同時に、同じ速度で失われていくWhite Spots。

 

もし今後インターネットから逃れたいと強く望んだ時に、もう世界にその逃げ場は失われているかもしれないと思うと、考えさせられることが多いのではないでしょうか?

 

過剰なつながりは負荷となることもあります。一度「White Spots」をスマホにインストールして、自身がどれだけデジタル信号の網の目の中にいるのか確かめてみるのもいいのではないでしょうか。

 

 

▼「White Spots」ダウンロードページ(iOS/Android)

http://www.white-spots.net/

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