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土星に関する素晴らしい写真集。土星探査機「カッシーニ」が捉えたベストショット20選

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本記事は、20 Most Stunning Images Captured By Cassini Spacecraft
翻訳・再構成したものです。
配信元または著者の許可を得て配信しています。

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読了時間 : 約3分24秒

カッシーニは、NASA、ESA(欧州宇宙機関)、ASI(イタリア宇宙庁)の協力のもと、土星とその衛星、環を調査するために打ち上げられた探査機です。

 

1997年10月15日に打ち上げられ、18年以上にわたって宇宙で活動し、そのうち13年間は土星を周回していました(2004年7月1日に土星軌道に突入)。このミッションは2017年9月15日に終了し、探査機は土星の大気圏上層部に衝突するよう指示されました。

 

ミッションは予想以上の成功を収めました。土星の環や衛星を含む惑星土星に関する人類の理解に革命をもたらし、太陽系で生命が発見されるかもしれない場所に関する知識ももたらしたのです。

 

カッシーニは当初、土星軌道上で4年間活動する予定でした。2010年までさらに2年間延長され、この拡張ミッションに「カッシーニ分点ミッション」という名前が付けられました。その後、ミッションは再び延長され(2度目)、「カッシーニ至点ミッション」と改名されて、さらに7年間続きました。

 

ミッション期間中、カッシーニは何千枚もの写真を撮影し、遥か彼方の果てしない宇宙に何があるのかを想像するのに役立ちました。この探査機が捉えた、広大な宇宙における私たちの位置について考えさせられるような、最も素晴らしい画像のいくつかをご紹介します。

 

地球

 

これは、土星の暗黒面から観測された地球全体の画像です。私たちがいかに小さいか、塵の一粒に過ぎないことがわかります。

 

土星の六角形

 

土星の北極を取り巻く六角形の雲模様は、他の雲のように経度方向にずれることはありません。この六角形の一辺は地球の直径よりも長く、13,800kmもあります。

 

六角形の中心には渦があります。下のフォルス・カラー画像【赤外線フィルムで写された画像で、天文学ではコントラストを強調するのに使われ、そのため見にくい細部も見やすくなる】では、緑の葉に囲まれた巨大な赤いバラのように見えます。

 

 

タイタンの地表

 

これらの画像は、2005年1月14日にホイヘンス・プローブ【カッシーニに搭載された小型惑星探査機で、土星の衛星タイタンに投下された】が異なる高度で撮影したものです。最後の画像は、この探査機がタイタンの表面に着陸したときに撮影されました。地球から何十億マイルも離れた岩だらけの風景が写っています。

 

壮大な環

 

 

 

土星の環の光が当たっていない側、2007年5月9日

 

 

散乱した太陽光に輝く氷の環

 

 

これまでで最も高解像度のカラー画像の環

 

 

環に投影された土星の影

 

 

環のプロペラ模様は、環の中に形成される小さなムーンレット【惑星の輪に埋め込まれ、共に公転する小天体】によって作られる

 

 

十字模様になった環

 

土星の周りを回っている環は、マイクロメートル級からメートル級までの小さな粒子が何十億個も集まったものです。環の粒子のほとんどは水の氷と岩石でできています。環には、粒子の密度が急激に減少する隙間がいくつかあります。これらの環がどのようにして形成されたかについては、まだよくわかっていません。それでも、理論的なモデルからは、太陽系の歴史の初期に形成されたと考えられています。

 

エンケラドスからの噴出

 

カッシーニは、エンケラドス(土星で6番目に大きな衛星)に水を豊富に含んだ噴出を発見しました。エンケラドスの南極付近では、水素分子、間欠泉のような水蒸気の噴出、氷の粒子、塩化ナトリウムの結晶のような他の固体物質が噴出しており、その総量は毎秒約400キログラムです。

 

パン、クルミ型の衛星

 

土星周辺にある、小さなものにも驚かされます。カッシーニは、横35㎞、幅23㎞の小さな奇妙な形をした衛星を捉えました。この衛星は、土星のA環【最も外側にある環】の「エンケの空隙」内を公転しています。環の粒子に影響を与えてエンケの空隙を形作っています。

 

逆光の土星

 

カッシーニは、太陽による逆光に照らされた土星を撮影しました。逆光によって、環の薄く透き通った質感と、かすかな氷の一番外側のF環が浮かび上がっています。このパノラマ画像は、2006年9月15日にカッシーニの広角カメラが3時間以上にわたって撮影した165枚の画像をつなぎ合わせたものです。この写真の色は、赤外線、紫外線、クリアフィルターの写真をデジタル合成され、さらに自然の色に近づけるために修正されています。

 

タイタンの湖

 

タイタンは、1655年に発見された土星最大の衛星です。カッシーニとホイヘンスにより、タイタンの詳細な姿を見ることができました。タイタンは地球とよく似ており、窒素の濃い大気を持ち、メタン雨やその他の液体炭化水素雨も普通に降っています。タイタンには山、湖、川、火山があります。これは赤外線画像で、表面の特徴をいくつか示しています。

 

土星を回るタイタン

 

土星の最大の衛星タイタンは、地球上における15日と22時間で土星を公転しています。タイタンは土星と同期して自転しているため、土星には片面しか見えず、タイタンの1日は公転周期と同じになります。

 

最後の画像

 

カッシーニがカメラをシャットダウンし、土星の大気圏上層部に墜落する準備をする前に撮影した最後の写真です。土星の後ろに沈む氷の衛星エンケラドスです。

 

数週間にわたって、NASAは最後の写真を撮影しました。壮大な写真ですが、少し悲しい感じもします。NASAや他の宇宙機関が土星に探査機を再び送り出すかどうか、保証はありません。

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