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「子供のように考える」方法、水平思考を実践しよう【デザイナーのインスピレーションに】

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少し前、私は混雑する地下鉄に揺られていました。そこでふと、少年が父親に、次々と質問を投げかける姿を目にしました。これ自体はよくある光景ですが、私が気になったのは、その少年の思考です。彼は、電車の窓をまるでテレビのようだと言いました。周囲はそれを聞いて笑っていましたが、残念ながら同時に、その思考の巧妙さを見過ごしてしまったのです。

 

当時の私はデザインに熱心な学生でした。今でもデザインを学び続けてはいますが、UXデザイナーという職についています。仕事で複雑な問題を解決しようとする時、よく「箱の外側を見よ」とアドバイスされます。そして毎回、それが一体何を意味するのか考えてきました。今でも100%確信できる答えは見つかりません。

 

私にとってそれは「水平思考」を意味するのではないかと思っています。これは1967年に生まれた言葉で、革新を産み出すためにクリエイティブに情報を扱うプロセスを意味します。一見非常に難しそうですが、訓練すれば身に付けられるスキルです。水平思考は既存のパターンを抜け出し、可能性について検討します。

 

 

疑問を投げかけるということは、デザイナーとして非常に重要です。

「なぜ」と問い掛ければ、他にも無数の「なぜ」が生まれます。「もしも」からは全く新しい可能性が生まれます。これらの質問は、水平思考の核となっており、新たな代替手段を見つけるのに役立ちます。しかし大きな疑問がひとつ残ります。

「なぜ」が永遠に続く場合、どうやって現実的なソリューションを導き出せばいいのでしょう?

 

・既存の思考パターンを抜け出す

これは難しい挑戦ですが、水平思考の基本でもあります。まっさらな頭からスタートし、徐々に学んでいくことが大きな手助けとなります。強固な思考パターンをゆるめ、新たなものを呼び起こす必要があります。

 

 

・新たな可能性を探る

既存の思考パターンは経験をベースとしており、垂直的です。これを打ち破ることで、別のアイデアが浮かんでくるでしょう。私はいつも、好奇心とリスクを取るように自分に言い聞かせています。失敗にあえて向かっていくことで、未知のアイデアが見つかります。

 

 

・アイデアを現実的なソリューションにする

私たちは教えられたことにのみ価値を与え、そこからだけインスピレーションを得ようとしがちです。そのため周囲にある全てのものに目を向けることが少ないのです。地下鉄の少年のように、想像力を自由にさせてやりましょう。最高のアイデアは、結局はそうした場所で見つかるのです。

 

水平思考とは、既存の垂直的な思考を脱却することです。現代ではさまざまな経験が共有され、それを学ぶのは簡単です。しかし水平思考では、問題を異なる手段で解決することを狙いとします。心の中の、未知の部分に目を向け、探求してみてください。そこには電車の窓をテレビと呼ぶような、子供の知覚が眠っているはずです。

 

 

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※本記事はDesign and Lateral Thinkingを翻訳・再構成したものです。

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