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【強烈なアイデンティティを確立する】ブランドアイデンティティのためのタイポグラフィ例10選

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本記事は、Using Typography to Establish Brand Identity
翻訳・再構成したものです。
配信元または著者の許可を得て配信しています。

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読了時間 : 約4分7秒

タイポグラフィーの良いところは、どのように使っても様になるというところです。そして行間を読むまでもなく何を伝えたいを読み取ることができます。平面的ですが、物語に引き込まれるようなデザインにすることもできるのがタイポグラフィーです。

 

タイポグラフィーがブランドのアイデンティティーを支えている場合、それは往々にして人の目に止まるデザインに仕上がっています。タイポグラフィーが他のアートと同じクオリティを持っているかというとそうではないかもしれませんが、柔軟に使えることは確かです。ミニマムに抑えることもできるし、逆に豪華にすることもできます。モノクロもブライトカラーも使えまし、既存のフォントでもカスタムフォントでも様になります。

 

実際にタイポグラフィーを中枢としたデザインは非常にクリエイティブで繊細でもあり、多種多様です。これを証明するために、タイポグラフィーがオーケストラの第一バイオリンのような役割を果たしている例を集めました。これから紹介するそれぞれのデザインは素晴らしいアイデアが満載で、あなたを感動させることと思います。

 

Publishing House

プロジェクト名自体がそれを物語っています。出版は広く書籍と関連しているため、デザインの基盤には、エキセントリックなフォントを使った”book”という文字が使われています。ロゴだけでなく、背景とデコレーションの要素も特徴的です。このユニークなデザインの美しさを支えているのはロゴの背景に使われている同心円だと言えます。

 

 

archAssist

アルファベットの”A”がこのプロジェクトの心臓部なのですが、このアイデアはシンプルでとても賢明です。このデザインを見ると、相応しい場所で使われた場合、ミニマルアプローチがいかに成功するかということに気付かされます。建築家、フランクロイドライトやその他の有名なアーティストたちのローテーショナルなデザインにインスパイアされていて、幾何学の新解釈について独自の見解を示しています。

 

 

Materia

このプロジェクトはいわゆる”less is more”の原理に分類されるものです。デザインは驚くほど簡素ですが、退屈でも幼稚でもありません。むしろ造形は複雑性を備えていて、考え抜かありとても魅力的です。それぞれのアルファベットと装飾的に付けられている部分は終わりも始まりないスムーズな曲線で描かれています。

 

 

 

Personal Branding

ダニエル・ビュータルのパーソナルブランディングからは、大胆なアイデアを生み出そうとするアーティストの熱意が感じられます。彼女の現在のプロジェクトからはそういった声が間違いなく聞こえてきますし、タイポグラフィでの巧みな技術がそれを助けています。美しく引き伸ばされた字体がデコレーティブに使われているのですが、これはロゴとしても、名刺の裏面や文具のパターンとしても使われています。

 

 

 

Linewise

Pooja Bhapkarのブランディングプロジェクトは奇抜なデザインで、自然と目が惹きつけられます。ハンドクラフトのタイポグラフィは見る人にカラフルなストーリーを伝える目的で使われています。大胆で、多面的で、奇抜でユニークで、他の飾りはいらないほど表現力豊かです。

 

 

 

Project

アラビア文字に馴染みがない人にはこのデザインが何に由来するものか分かりにくいと思います。文字の世界を探索することは面白いものや刺激のあるものを探している時にとてもおすすめです。アラビア系の文字や東アジア周辺の文字は特にユニークな魅力があり、パワフルな印象があります。このプロジェクトはそれを見事に証明しています。

 

シンプルで幾何学的な形を使って素晴らしいレターフォームを作り出していて印象的で刺激的なデザインです。これはAmmanデザインウィークで来場者の目を楽しませるために作られたものですが、ブランドのアイデンティティを高めるのに大きな可能性が感じずには入られません。

 

 

AI Hudaida Hotel

アラビア文字が美しく使われているもう1つの例を紹介します。このデザインはホテルのブランドアイデンティとして、ロゴや様々なグッズの装飾に使われています。こちらもシンプルな幾何学模様をゴージャスな青と組み合わせることで、このデザインのコンセプトである「愛らしさ」を表現しています。

 

 

Premio AV 5th edition

このデザインは記事の冒頭で紹介した、archAssistのデザインにいているところがあります。archAssistデザインチームは空間、素朴な幾何学模様、スパイスとしてのハーフトーンをうまく使っていましたが、Premio AV 5th editionの場合シンボルは「A」と「5」の2つです。この2つの文字を使ってAVの発刊5周年記念を表現しています。シンプルで明確なデザインです。

 

 

Personal Branding

こちらのパーソナルブランディングではタイポグラフィと考え抜かれたカラーパレットがデザインの二大要素です。少女的でも感傷的でもなく、むしろ真摯でビジネスライクなデザインで雄々しさが感じられます。

HEY”という文字をデザインの中心に据えて、背景を豊かにする手法として使っています。このデザインは名刺の裏面にもプリントされていて、親しみやすいメッセージを相手に届けてくれます。

 

 

Chalkboard Lettering Stationary Set

このチョークボードの文具セットのデザインを紹介せずに終わるわけにはいきません。このデザインは好き嫌いが分かれるところだと思いますが、デザイン自体は飾り気が無く、正統派で流行に乗っているものです。このデザインのもっとも刺激的な要素は言葉と装飾部分の入り組んだコンビネーションです。タイポグラフィの真髄といったところでしょうか。

通常このタイプのレタリングはチョークボードっぽい土台を選ぶことで美しさを強調することできるのですが、このデザインではさまざまな色のざらざらした表面や不均一な背景も効果的に使われていて、創造性を発揮する余地がたくさんあります。

 

 

強烈なアイデンティティを創造する

名刺やノート、文具などブランドアイデンティティに関するプロジェクトでは、分別をわきまえた、合理的で保守的なデザインをする必要があります。スペースの制約があることも理由の1つです。もしとても小さいシートや紙面にあなたのアイデアをフィットさせる必要があるときでもイマジネーションを制限してはいけません。

 

タイポグラフィを使って全体を引き立たせる手法は優れたものです。カスタムしたフォントスタイルを使うことで、Pop&Pac Studioのコンセプト”archAssist”のような最小限主義的なアプローチや、Pouja Bhapkarのブランディングのような装飾性の高いアプローチを実現できます。

 

それは全体的な美しさを支えるだけでなく、メッセージやブランドの背後にあるストーリーを伝えることにもつながります。タイポグラフィーはこれまでも、今も、そしてこれからもデザインプロジェクトの規模に関係なく、有効なオプションであることは間違いありません。

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