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Tinderに続け!プロモーションコードに頼らず収益化可能なマッチングアプリの開発方法を解説!

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本記事は、How to Build an Online Dating App Like Tinder
翻訳・再構成したものです。
配信元または著者の許可を得て配信しています。

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読了時間 : 約9分39秒

マッチングサービスを利用したことがなくとも、Tinderという名前は耳にしたことがあるはず。Tinderは、ユーザーの写真をランダムに閲覧して、気に入った人は右にスワイプ、気に入らなければ左にスワイプという、シンプルながら巧妙なシステムを採用したことで人気を博しました。ユーザーはお互いが気に入れば連絡先を交換し、デートするのです。

 

こうしたソリューションは、会いたいと思った人に初めて連絡を取る際、すぐに会うことへのリスクや、ちょっとした理由で拒絶されるなどの(残念で、自尊心を傷つけられるような)問題点を解消してくれました。Tinderではユーザー同士が互いに好印象であることを確認済みなので、そのような問題が起きません。さらに、左にスワイプされてしまったりマッチングに至らなかったりしても、誰にも知らされることがありません。

優れたアルゴリズムのお陰で、Tinderは次のような大成功を収めています。

 

・6000万人のユーザーに5人が、プレミアムアカウント(Tinder PlusまたはTinder Gold)となる有料会員である

 

・Tinderの運営会社であるMatch Groupの利益は、(予測を20%上回り)2018年に4億5千万ドルを超えた

 

・このアプリは190か国で利用可能であり、40か国語に対応している

 

とはいえ、Badoo、HappnやMicoなどのマッチングアプリから分かるように、この市場はまだ成長の余地があります。あなたもTinderのようなアプリを作り、成功を収めたいと考えているのならば、マッチングアプリ市場のうま味を得る可能性があるといえます。この記事では、そうした方々のお手伝いをしたいと思います。

 

開発の前に市場調査と規約設定を

 

Tinderのようなアプリを作る前に、市場調査が必要不可欠です。市場を知ることで、カギとなる疑問点への答えが見つかります。

 

1.ターゲットオーディエンスとは何か?

2.利用者からの声をどのようにアプリに反映させるべきか?

3.厳しい局面に立たされた場合、どのように切り抜ける?

4.マッチングアプリからどのように利益を得るか?

5.長期的な成功に必要なものは何か?

 

ターゲットオーディエンスを知る

 

マッチングアプリを作るにあたり、2つの方法があります。それは、大きな市場を選ぶか、ニッチな市場を選ぶかということです。Tinderは前者を選んだお陰で、新しいマッチングアルゴリズムが生まれる機会を得られました。市場で抜きん出るようなアイデアや技術を持っているのなら、大きい市場に挑み、同じような道を辿るべきでしょう。

 

しかし、これといった特徴がないのであれば、ニッチ市場を選択した方がよいかもしれません。巨大市場は大企業の独擅場ですから、資金が豊富であるとか情報源が優れているといった強みがなければ、成功することは難しいでしょう。ニッチ市場の方が成功しやすく利益を得やすい、つまり高いROIが見込めるのです。

特定のカテゴリーの人間(例えばお金持ち、特定の国や地域に住んでいる、あるいは熟女やパイロットなど)を好む人々は、自分たちの嗜好に特化したサービスを大歓迎で利用するでしょう。ゲイのユーザーを例に挙げると、彼らが求めるサービスは異性愛者や女性ではないということです。

 

下記は、ニッチなサービスの例です。

 

1. Chance and Chappy : ゲイのためのアプリ

 

2. Wonder Lesbian : レズビアン向け

 

3. Pure : 性的関係だけのパートナーを探すサービス

 

4. 3nder : 3人組のカップルを作るための特殊なTinder

 

5. Real Black Love(RBL) : アフリカ系アメリカ人向け

 

6. Bristlr : 髭のある男性とそのような男性を好む人向け

 

7. WingMan : パイロットと出会うアプリ

 

まだ知名度は低いものの、好きなサラダが同じ人を探すSaladMatchや、馬術ファンを対象にしたEquestrian Cupidといったサービスもあります。前者はJust Salad New Yorkというファストフード店のジョークから始まったものですが、後者は真剣なコンセプトに基づくサービスです。

そのほか、ふわふわで可愛いペットたちの写真から相手を探すTwindogや、富裕層向けのelite Luxyというアプリまであります。こうしたことから、ニッチなターゲットを狙ったサービスの可能性に期待できます。重要なことは、多種多様な趣味趣向の人間がいて、そのような人たちは互いに知り合いたいと考えているということです。

 

初めにぶつかる、ユーザーの問題

 

新しいマッチングサービスにおける主な問題点は、ユーザーの基盤です。アプリに、洗練されたデザインや理想通りのインターフェースと機能を採用することはできますが、登録されたプロフィールが少なければユーザー同士のコミュニケーションが進まないため、失敗となってしまいます。さらに、そのようなサービスに登録してアプリを使用する人がいなくなってしまうでしょう。

 

下記は、アプリが初動から1000人分のプロフィールを獲得するためのヒントです。

 

1. 既存のサービスと提携する:人気のあるマッチングサイトはアフィリエイトを募集しているため、ユーザーのプロフィールデータベースをもらうなどして対価を得られる。

 

2. スモールオーディエンスに的を絞る:最初は小さな街やニッチな市場に賭けるのであれば、マーケティング会社に依頼すれば最低限の支出で数千の住民のプロフィールが得られる。

 

3. バイラルマーケティングのメカニズムを利用する:Tinderが映画やテレビ番組やメディアでよく登場するとはいえ、ユーザーが恥じらいや不名誉な感覚を持っているため、SNSなどでマッチングサービスに関するリンクをシェアすることはめったにない。しかしこうした現象はターゲットオーディエンスではなく、第三者とメディアを活用することで回避することができる。性的関係のためだけのアプリ、Pureはこの方法で宣伝を行った。

 

4. 広告経由のトラフィックを活用する:費用は高いが効果は抜群。有名Youtuberやインスタグラマー、Facebookユーザーなどを惹きつけ、宣伝してもらう。

 

新しいマッチングサービスはしばしばサクラのプロフィールやチャットボットなどを利用してアプリのユーザーが多いかのように見せかけます。ボットを発見するのは簡単で、サクラが多いことがばれてしまえばアプリに関する悪評が広がり、その信頼を回復はほぼ不可能なので、実はこれには意味がないのです。

 

アプリの規約を定める

 

簡易的に定められた不完全な規約だけでは後々大問題を引き起こすかもしれないので、これに関しては弁護士と共に考えていく方が良いでしょう。例えば(マッチングアプリでよく起こる事件のように)、詐欺師があなたのアプリを使って他のユーザーからお金をだまし取ってしまうかもしれません。あるいは、買春の温床になってしまう可能性もあります。

Tinderのようなアプリを作る場合はこのような危険性について留意し、同じような事件や悪事に巻き込まれないように前もって自衛しておくことです。Tinderなどの類似サービスの利用規約を基に、自分のアプリに沿うよう修正していきましょう。

 

加えて、下記のような性質のユーザーの扱い(追い出し)方についても考えておくとよいでしょう。

 

・精神的に不安定な人

 

・人種差別主義者、性差別者、ファシズム信奉者、あるいは類似する人

 

・ストーカー、スパム業者、詐欺師

 

通常、上記のような人々はSNS登録の時点で拒否されるか、ほかのユーザーからの通報に基づいて退会させられます。そのために、アプリの利用規約でしっかり言及しておくべきであり、さもなければあらゆるユーザーからの非難を受け、問題が起きてしまうでしょう。

 

収益を生む課金システムを

 

月額サービス化する

 

ユーザーは、アプリにアクセスするための一回だけや、追加の機能のためであればお金を払います。後者のオプションは普通、アプリが人気になってから、あるいはユーザー規模がある程度拡大してから導入されるものです。Tinderの場合は2つの月額サービスを導入しました。それが、Tinder PlusとTinder Goldです。この月額サービスに加入することで(より多くのlikeやsuper likeを付けられたり、最大距離を広げられたりと)ユーザーの活動範囲が広がり、新たな機能(直前のlikeを取り消すなど)が使えるようになります。

 

フリーミアムモデル

 

無料版には機能に制限を設け、有料版は各種制限なしになるアプリのビジネスモデルです。例を挙げると、美しい絵文字とGIFをメッセージに使用できるようになるなどです。月額制が気に入らない場合、フリーミアムモデルであれば一度の支払いですべての機能を使用できるようになります。

 

広告宣伝

 

正しく広告が配信されてユーザーを干渉しなければ、マッチングアプリが収益化するためには広告が最善策と考えられます。Tinderは広告宣伝費として5,000ドルの支出があります。

 

ギフトと外部サービス

 

ユーザーが好意を表すために、バーチャルカード・花束・チョコレート・テディベア・(花火や流れ星などの)カラフルなアニメーションなどを使えるサービスもあります。

 

オーディエンスの“消失”

 

幅広い層のユーザーをターゲットにするサービスでは、「重要なユーザーベース」という言葉があります。これは、システム運用に必要なアクティブユーザーの人数を指します。またTinderのようなアプリにおいて、この人数はユーザーがコンスタントに新しい人と出会える数といえます。

 

充分な人数が確保できていなければ、“オーディエンス(または基盤)の消失”が発生します。誰とでもコミュニケーションして出会えると思っていたのに、実際は誰ともコミュニケーションできない、つまり、アプリを使用する意味がなくなってしまうのです。こうした現象は、ごくわずかなニッチ市場や狭い町にフォーカスしたサービスでよく見られます。

 

このような事態を避けるためには常に欠けたユーザーを補填し、ユーザー規模を最初だけ多い状態にしないことです。データベースのアップデートは広告宣伝に加えて、あるいは、新たなニッチ市場にアプローチすることで維持することができます。2つ目の方法としては、数百人規模の都市(地域)か非常に狭い範囲のニーズに着目するということです。

 

アプリに必要な機能

 

上記の事実はTinderのようなアプリを制作する際だけに参考となるものではありません。マッチングアプリの機能とツールは、その使いやすさと信頼に通じ、同時にアプリの発展スピードとコストにも影響する重要な要素なのです。

 

認証とユーザープロフィール

 

Tinderのようなアプリを作るにあたり、FacebookやInstagram、TwitterといったSNSから、認証のメカニズムについて学ぶべきでしょう。ユーザーの写真や年齢の正確さを証明するためには、必要なステップです。認証を行うことで、ユーザーが不適切な行動をした場合に強制的に退会させることができ、その後も再登録しにくくなります。

通常、そのような登録システムにはオープンプロトコルのOAuth(あるいは類似のプロトコル)が使用されているため、認証とSNSアカウントを紐づけするシステムが備わっていますが、SNSアカウントのログインとパスワードは記録しないようになっています。

 

登録システムは他にも、電話番号やメールアドレスを用いるものもあります。そうしたシステムを採用すると、パーソナルデータ(写真、年齢や住んでいる場所など)の認証が行われないため、ユーザーからの信頼度は落ちます。年齢は非常に重要で、ユーザーは相手が成人しているかどうか分からなければなりません。

 

ユーザーのプロフィール

 

登録が済んだらすぐに、ユーザーを“プロフィール”ページに誘導しなければなりません。例えば新規ユーザーが表示しなければならない情報は、年齢、住んでいる場所、興味のあること、簡単な自己紹介です。こうした情報を基に、他のユーザーが新規ユーザーについて知ることになるのです。

プロフィールを追加する際、下記の点に注意してください。

 

・写真は重要なため、デバイスやSNSからアップロードできる、またはその時カメラで撮影したものを使用できるようにする

 

・自己紹介の記入欄は小さくする:アルファベット換算で1000文字までにする

 

・SNSへのリンクを作り、他のユーザーがプロフィールページを見たらコメントをかけるようにする

 

ユーザーのいる場所

 

Tinderはユーザーの現在地を元にマッチングしていくアプリです。つまり、ユーザーは場所(半径50km以内など)から相手を探せて、指定した範囲内にいるすべての人のプロフィールを表示するシステムです。

 

好みに応じた検索設定

 

Tinderではほかのユーザー(または他人から見た自分)を見つけるため、年齢、性別、最高距離を検索条件に指定することができます。なお、無料版で設定できる最高範囲は10マイル(約1.6km)です。

 

検索とスワイプ

 

これがTinderの目玉機能であり、ユーザー同士が最小限の努力で出会えるカギとなっています。写真を見て気に入った相手は右にスワイプ、気に入らなければ左にスワイプ。実に単純なシステムなのです。2015年にはTinderが新機能のSuper Like(上にスワイプ)を追加しました。

 

マッチングとチャット

 

ユーザーが互いに気に入ったら、システムにはマッチ完了と記録され、実際のやり取りが行えるようになります。何らかの理由でlikeが取り消された場合、そのユーザーをブロックすることも可能です。

 

SNSアカウントとの統合

 

ユーザーはSnapchatとInstagramのアカウントをTinderのプロフィールと統合することもできます。ユーザーがマッチングすると、互いのSNSを見られるようになるのです。

 

プッシュ通知

 

この機能があると、ユーザーは新しいマッチングやメッセージの通知をすぐに受け取ることが可能になります。プッシュ通知により、ユーザー同士がリアルタイムでコミュニケーションをとることができます。

 

便利な追加機能の例

 

単にTinderのコピーを作るのではつまらない、どこかユニークなアプリを作りたいと考えているのでしたら、競争相手から一歩抜きんでるような便利な機能を追加してみましょう。例えばこんな機能はいかがですか?

 

1.AIを導入:ニュートラルなネットワークとビッグデータを用いて自動学習のアルゴリズムを作り、ユーザーの効果的なマッチングを行い、マッチング成立の増加を促す

 

2.スパムフィルター:ほかのユーザーからも同じ内容のメッセージが届いたらユーザーにスパム報告するシステム

 

3.DNAからマッチングするアルゴリズム:互いに不適合な免疫システムをもつユーザー同士がマッチングする点がポイント。この場合、生まれてくる子供に免疫不全や自己免疫性疾患などが表れてしまうことがあるので、同じようなDNAを持つもの同士がマッチングするのは望ましくない。その逆もまた然り。

 

顔の輪郭や骨格、指紋などの容姿からマッチングをするアルゴリズムはやめた方が良いでしょう。非科学的な誤解を与え、司法問題に発展する可能性もあります。

 

アプリ開発に必要な人材と費用

 

やっぱりTinderみたいなアプリが作りたい!と思うなら、開発チーム(自社スタッフかアウトソーシングから成る)を作りましょう。開発チームには以下のようなメンバーがいると理想的です。

 

プロジェクトマネージャー:1人

 

Android向け開発者:2人

 

iOS向けの開発者:2人

 

バックエンド開発者:2人

 

QAエンジニア:1~2人

 

その際、製作プロセスごとの所要時間は1000~25,000時間、費用は55,000~110,000ドル程度が見込まれますが、プラットフォームや機能の数により変動します。

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