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知っておきたいブラウザの進化の歴史 Microsoft社がもたらしたWebブラウザの遺産とブラウザ市場の今後

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本記事は、Microsoft社によるWebブラウザの遺産と今後
翻訳・再構成したものです。
配信元または著者の許可を得て配信しています。

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    読了時間 : 約4分18秒

    Webブラウザの市場状況は常に変化しています。最近のニュースとしては、Microsoft系ブラウザがChromiumにとって替わられ、EdgeのHTMLエンジンを放棄しているともされ、ブラウザ競争の勝者はGoogleであるというのが一般的な認識のようです。このことが意味するのは、王者が別の者に降伏するということが起こりえるということです。

     

    Microsoftのブラウザがまだある部分ではChromeを上回ることも否定できませんが、双方とも基本的な構造が同じであるため、2つのブラウザが似ているとされるのは避けようのない事実です。

     

    Microsoft Edgeがシェアの2%未満を占めていることを考えると、おそらくそれが最善策であるということでしょう。このように釈然としない状況に鑑みると、過去20年以上にりMicrosoftブラウザが与えてきた影響力を度外視してきたことは過ちであったと言わざるを得ません。

     

    ここにおいて、Edge、それ以上にInternet ExplorerがWebデザイナーと利用者にとってどのような存在であるのか一考すべき内容があります。

     

     

     

    急速にトップへ上り詰める

     

    1995年にInternet Explorerがデビューする以前の短い間、Netscape Navigatorが最大勢力のブラウザでした。しかし、それは長続きしませんでした。1997年までに、MicrosoftはInternet ExplorerをWindows(OS)に統合し、市場シェアを伸ばし始めました。

     

    当時の私のWebデザインの経験としてはデザイナー達の間には支持に大きな隔たりがあるということでした。Internet Explorerを支持し、その独自コードにより多くのWebサイトを構築した方もいました。Netscapeや他の競合を支持している人たちにとっては、あらゆるブラウザで動作するWebサイトを構築することが重要でした。

     

    この状況はデザイナー、利用者双方にとって物事を複雑にしました。大企業のWebサイトだとしてもがIEでは問題ないように表示できても、他のブラウザでは全く崩れてしまうことも珍しくありません。当時、これらMicrosoftのエンハンスの不具合修正のため雇われたことを今でも覚えています。

     

    歴史の中のこの期間について特筆すべき重要なことは、Microsoftが業界の中で悪役の一種のように見受けられることがしばしばあったということです。米国における主だった訴訟の対象でもあり、そのビジネスは広く精査されることとなりました。それはビル・ゲイツ氏を悪名高いパイ投げの相手とするところまで行き着いたのです。

     

    しかし独占禁止法の訴訟が発生する頃には既にダメージが見え始めていました。1999年には驚くことにInternet Explorerは市場の99%からクレームを受けていました。

     

     

    頑固さと決別し、改善されたブラウザ

     

     

    何年にも渡ってWebデザイナー達はInternet Explorerについて否定的な意見をもつ人が高いシェアを占めていました。しかし、ソフトウェアはそれぞれの新バージョンで本当に良く適応するようになりました。2013年にInternet Explorer 11がリリースされた頃、各ブラウザは前バージョンに比べ何マイルも先に進んでいるものでした。

     

    問題としては、あまりに多くのユーザーがブラウザを新バージョンに更新しないことです。ChromeとFirefoxでは自動更新の仕組みが広く利用されていますが、Internet Explorerでは活用されることはありませんでした。言わずもがな、新バージョンのIEは旧バージョンのWindowsを積極的にサポートするものではありません。その結果として、Internet Explorer 6など時代遅れのエンティティが依然として広く使用されるようになってしまいました。

     

     

    そして、これらの旧ブラウザのサポートを意識して設計しなければならない場合、その作業プロセスは悪夢とも言えます。徹底的な表示テストが繰り返された結果、膨大な時間とお金を要しました。

     

    一方、Internet Explorerの競合各社は、メジャーバージョンを猛烈なスピードで更新リリースしていました。特に、ChromeとFirefoxはWeb標準に非常に準拠したブラウザでした。また、利用者も自ら更新作業を行う必要がないため、常に何気なく最先端のテクノロジを使用できる状況にありました。

     

    こうしてInternet Explorerの市場支配はもはや過去のものとなりました。2013年10月(Internet Explorer 11リリース時)を振り返ってみると、Chromeは3%の優位性により市場に急浮上しました。事態はそこから悪化の一途を辿りました。

     

    Microsoftは2015年にInternet Explorerのサポート終了を発表しました。そして、EdgeブラウザがWindows10で新しく権力を掌握しました。

     

     

     

     

     

     

     

    Edge:忘れられたブラウザ

     

    Microsoftが市場シェアの低下を止めようといくら望もうとも、Edgeでは叶わないことでした。2015年7月のリリース後もシャアは着実に減少し、現在の形の製品は最終的に消滅を余儀なくされました。

     

    Edgeは不良品だったのでしょうか?それはおそらく主観的な考えです。しかし、私は強固かつ利用しやすいもの以外の何物でもないと感じながら使用することをためらったのです。

     

    Edgeがシェアを盛り返せなかったのはMicrosoftがモバイル市場に敗れたことが大きな敗因です。思い出してください、Androidの携帯電話を買うとあなたが使うのはChromeです。Microsoftは、今は姿を見せないWindows Phoneでの同じ現象を期待したのです。

     

    EdgeはスピーディでGridFlexboxのような最新CSS技術にも十分対応可能です。互換性に問題も、Edgeを試してみない特段の理由は見当たりませんでした。

     

    しかし、デスクトップとモバイル双方で完全統合されたエクスペリエンスは実現しませんでした。そのため、Edgeは公開されたその日から死期の迫りを感じさせていたともいえます。

     

     

     

    未来なき格子柄ロゴの過去

     

     

    一方で、Webブラウザ市場でイノベーターと呼べるものが1つ減ったことは残念です。健全な競争と真実の選択によってこそ私たち皆の利益が生まれると思います。しかし、私はMicrosoftのために涙を流すつもりもありません。

     

    それは彼らが良い製品を作ることができなくなったからではなく、むしろ全く反対です。現在の何よりも、Internet Explorerの過去の歴史とWeb市場にもたらした悪影響こそが私にとって最も印象深いことです。その負の遺産から前へ進むときが来ただけのことです。

     

    そして、利用者はChrome以外の選択肢も有しています。Firefoxの最新バージョンも目立っています。どのブラウザが次の大きな変化をもたらすかも分かりません。唯一確実なことといえば、今のところ、それはMicrosoftではないということでしょう。

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