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地球上の「高価な液体」といえば・・・? 2022版ランキング、トップ16

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本記事は、16 Most Expensive Liquids On Earth [As Of 2022]
翻訳・再構成したものです。
配信元または著者の許可を得て配信しています。

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読了時間 : 約12分17秒

高価な金より、もっと高価な液体が存在することをご存知でしたか? 今回はそんな液体のお話です。麻薬やお酒のことではありませんので、念のため。

 

サソリの毒液やカブトガニの血液からガンマ-ヒドロキシ酪酸まで、世界で最も高価な液体を精選しました。記載されているものはすべて、英国帝国計量法であるガロンで測定されています。【ガロンは体積の単位で、1ガロン≒4リットル】

16. 文字修正液 – 1ガロンあたり200ドル

これは、修正ペン、修正液、修正テープなどを販売するニューウェル・ラバーメイド社製品の修正液で、「Liquid Paper」はその商標です。1956年に米国のベット・ネスミス・グラハムが最初の修正液を発明しました。彼女はこの製品をIBMに持ちかけたのですが、意外にもIBMからは断られてしまいました。

 

グラハムは修正液を自宅販売し、17年間続けました。1968年には、この製品は利益を上げており、1979年、彼女はその特許使用をジレット社に4,750万ドルで売却しました。

 

高額である理由は?

 

化学物質等安全データシート(MSDS)によると、Liquid Paperには溶剤ナフサ、樹脂、二酸化チタン、ミネラルスピリット【揮発性油】、分散剤、香料などが含まれているため、小瓶でもかなり高価なものとなっています。

15. シンチレーション用カクテル – 1ガロンあたり210ドル

液体シンチレーション用カクテルは、1種類以上のシンチレータ【シンチレーションを起こす物質】と少なくとも1種類の有機溶媒を含んでいます。通常、水系サンプルを保持できるように、界面活性剤が配合されています。【シンチレーション:蛍光物質に放射線などの荷電粒子が当たると発光する現象】

 

シンチレーション用カクテルは、アルファ粒子やベータ粒子を検出するための実験に使用されます。シンチレータの分子(溶媒に溶けている)は、溶媒から放出されるエネルギーを吸収し、420ナノメートル近くの波長の可視光として再放出します。一般に、蛍光量子収率が高く、減衰時間が早いのが特徴です。

 

高額である理由は?

 

シンチレーション用カクテルは、サンプルの受け入れ、化学発光、サンプル容量、透明度、フォトルミネッセンス【物質が光(フォトン)を吸収した後、光を再放出する過程】、計数効率などについてチェックが行われます。これらの追加工程が、液体の価格を高騰させているのです。

14. ペニシリン – 1ガロンあたり300ドル

ペニシリン系(またはPEN)とは、ペニシリンV、ペニシリンG、ベンザチンペニシリン、プロカインペニシリンなどの抗生物質の一群です。細菌感染症の治療に使われるものは、天然に産出されるペニシリンから合成されたものです。

 

1928年に英国の細菌学者アレクサンダー・フレミングが初めて発見し、数年後には、フレミングの弟子であるセシル・ジョージ・ペインがペニシリンを使って目の感染症を治療することに成功しました。1940年、エルンスト・ボリス・チェインとハワード・フローリーは、精製した化合物であるペニシリンFを抽出しました。この発見により、フレミング、チェイン、フローリーは1945年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。

 

これほど高価な理由は?

 

ペニシリンは、リステリア属、クロストリジウム属、連鎖球菌属など、特定の感染しやすい細菌によって引き起こされる様々な感染症の治療に使用されます。また、小児の肺炎、歯槽膿漏、扁桃炎、中耳炎への対抗や、リウマチ熱の再発防止にも使用されます。

 

ペニシリン系は需要が高い一方で、世界で数社しかペニシリンの有効成分を生産していません。また、営業利益率の低い薬であるため、生産量も少なく抑えられているのです。

13. パチョリ油 – 1ガロンあたり810ドル

パチョリは、ミズトラノオ属の植物の一種です。インドネシア、インド、中国、タイ、マレーシア、フィリピンで栽培されています。そのオイルは、様々な種類のミズトラノオの新鮮な、または乾燥した葉と花から蒸留されます。インドネシアのパチョリ油の生産量は1,600トン以上で、これは世界の生産量の90%に相当します。

 

パチョリには抗炎症作用があります。現代では、独自の香りを作る名士や、香り付きの身の回り品などに香水として使われています。

 

パチョリ油は穏やかな鎮静作用を促進し、急性疼痛や悲痛を和らげるのに役立ちます。気分を高めるもの、また、抗うつ剤となり、防腐剤としても機能します。

 

さらに、風邪や発熱、真菌感染症の治療にも使用されます。腎臓や胆嚢の結石を予防し、口臭や体臭に対抗します。

 

これほど高価な理由は?

 

パチョリ油はメーカーに渡るまでに、農家、仲介業者、収集家など、多くの段階を経ています。調査によると、取引業者や収集家は農家の10倍もの収入を得ているそうです。製品の付加価値には全く貢献しないにもかかわらず、中間業者が最も高い利潤を得ているのです。

12. CoverGirlブランドのマニキュア液 – 1ガロンあたり900ドル

マニキュア液は高いものではありませんが、小さな瓶の平均コストはこの記事のランキングの11番目に位置しています。着色、無色のいずれも、ほとんどのマニキュア液は酢酸エチルや酢酸ブチルなどの溶剤に溶かしたニトロセルロースでできています。

 

最近のマニキュア液は、皮膜形成ポリマーを有機溶媒に溶かしたものです。色にキラキラ感を出すために、マイカ、オキシ塩化ビスマス、アルミニウムパウダー、天然パールなどが混ぜられています。

 

マニキュア液が高価な理由は?

 

高品質のブランドは、可塑剤(もろくならない皮膜を得るため)、染料、顔料、接着ポリマー(ニトロセルロースを爪の表面に確実に接着させるため)、増粘剤(きらめく粒子を維持するため)、紫外線安定剤(色の変化を抑えるため)などを含んでいるため、高価になるのです。

11. ヒト血液 – 1ガロンあたり1,500ドル

人間の血液は、血漿とその中を浮遊する細胞が結合したものです。酸素や糖分、ホルモンといった必要な栄養分や物質を細胞に供給したり、その細胞から老廃物を運び出したりしています。

 

医療においては、「全血」は手術や外傷で失血した場合など、血液の全成分を大量に必要とする患者の治療に使われる輸血の一種です。

 

高価な理由は?

 

私たちは皆、常に5リットル程度の血液を体内に蓄えているため、さほど珍しいものではありません。それでも、その血液を処理し、安全に保管するためには、高額な費用がかかります。地域差はありますが、概して、献血キャンペーンの実施や血液バンクの運営にかかる費用は増加の一途をたどっています。

 

10. ガンマ-ヒドロキシ酪酸(GHB) – 1ガロンあたり2,600ドル

GHBは中枢神経系(CNS)の抑制剤で、一般に「脱法ドラッグ」【多幸感、快感等を高めると称して販売されている製品】と呼ばれるものです。脳や体内の他の部位に存在する化学物質です。また、一部のビール、ワイン、牛肉、柑橘類にも少量含まれています。

 

GHBは、実験室で合成することができます。全身麻酔薬として、またナルコレプシー(日中の眠気)やアルコール依存症の治療薬として広く使用されてきました。ティーンエイジャーや若年層は、バーやパーティでアルコール飲料に混ぜてGHBを乱用することがよくあります。

 

高価になっている理由は?

 

GHBは、ガンマ-ブチロラクトンと水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウムの組み合わせです。これは、国内外の秘密研究所で違法に合成されています。街頭でのGHBの重要な供給源は、地元の取扱者による秘密合成によるものです。また、運動能力を向上させるための陶酔剤として違法に使用されています。

 

一方で、GHBの処方箋(米国食品医薬品局が承認したもの)は、ナルコレプシー、アヘン類離脱、アルコール使用障害に使用されています。

9. プリンター用黒色インク – 1ガロンあたり2,700ドル

インクは、筆記や描画、印刷に使われる半液体の化合物です。塗料と同じように、有機または無機の顔料を化学溶剤に溶かして作られます。

 

長期的に見ると、プリンター本体よりもインクのコストの方が高くなります。黒色インクは、ほとんどすべての印刷の基調となるものであるほか、別の色と一緒に印刷するときにも使われます。つまり、黒色インクの使用は避けられません。

 

カラーインクジェットプリンターの多くは、CMYKカラーモデル(シアン、マゼンタ、イエロー、そして基調となる黒)を採用しています。長年にわたって、文字印刷用の耐水性の高い黒と、グラフィック印刷用の別の色となじみやすい黒の2種類が商品化されてきました。

 

高価な理由は?

 

黒色インクは、カーボンブラック【炭素の黒い微粒子】とワニスを組み合わせて作られます。潤滑剤、ワックス、顔料、界面活性剤、乾燥剤など、印刷を補助するための添加物や、特殊な特性を付与するための添加物が含まれています。

 

顔料はインクの重要な成分であり、粉砕されて、液中に均一に分散されます。インクを着色するだけでなく、耐熱性や溶剤への耐性を高めるものです。また、顔料は不透明化剤と混合されることが多く、インクを不透明にする効果もあります。

8. 水銀 – 1ガロンあたり3,400ドル

水銀は環境中に天然に存在しており、一般的には硫化水銀という鉱石の形で発見されます。水銀を取り出すには、鉱石を粉砕し、酸素の存在下で摂氏580度まで加熱します。

 

液体水銀は、銀白色の緻密な金属です。他の金属とは異なり、熱伝導性は低いものの、電気伝導性はかなり高いです。

 

高価な理由は?

 

水銀は、常温で液体状態を保つ唯一の金属です。そのため、電気スイッチの液体接点材料として使用することができます。伝統的に医療や、ある種の折衷的な電池に使われています。

 

密度が高いため、圧力計、気圧計、温度計のほか、塩素や水酸化ナトリウムの製造にも使用されます。

 

この液状は常温で気化するため、危険な場合があります。液体水銀が気化すると、目に見えず、匂いもない水銀原子が周囲の空気に充満し、体内に吸収されやすくなります。この分子は、(肺から)血液に入り、最終的には脳に到達して、睡眠障害、興奮、麻痺などを引き起こします。

 

そのため、液体水銀の取り扱いには注意が必要です。こぼれた液体を掃除するのは、多くの人が思う以上に複雑です。その分子は、適切に除染しない限り、カーペットやタイルに何年も残る可能性があるのです。

7. インスリン – 1ガロンあたり9,400ドル

インスリンは、膵臓から分泌されるタンパク質ホルモンです。血液中のブドウ糖の量を調節し、肝臓、脂肪、骨格筋の細胞へのブドウ糖の吸収を促進する働きがあります。また、脂肪、タンパク質、炭水化物の体内代謝をコントロールする役割も担っています。

 

インスリンの分泌が充分でない場合、またはインスリンを適切に利用できない場合、最終的にそれぞれ1型糖尿病または2型糖尿病と診断されます。重症の場合は、注射針付きの使い捨て注射器か、使い捨て注射針付きの繰り返し使用型インスリンペンでインスリンを打つように処方されます。

 

これほど高価な理由は?

 

インスリンの価格は、この15年間で3倍以上に高騰しています。この大幅な価格高騰の背景には、いくつかの理由があります。

 

・専属市場であること:1型、2型糖尿病患者はインスリンなしでは生きていけません。売り手が要求する金額を支払わなければならないのです。
・競争相手がいないこと:米国で使用されている全てのインスリンの製造元は数社しかありません。
・ジェネリック医薬品がないこと:「バイオ後続品」のインスリンを製造しようとする者は、非常に厳しいテストに合格しなければ、販売を許可されません。

6. シャネルNo.5 – 1ガロンあたり26,000ドル

シャネルNo.5は、1922年に発売された、世界で最も高価な香水のひとつです。フランスの服飾デザイナー、ガブリエル・ココ・シャネルが初めて発表した香水です。香りの化学式は、ロシア系フランス人の調香師で化学者のエルネスト・ボーによって調合されました。

 

この香水が高価な理由は?

 

希少な花びらや希少な根のエッセンスを使用しているためです。これは、フローラル・アルデヒドのグループを使用した最初の香水です。トップノートはアルデヒド、レモン、ネロリ、ベルガモット、ローズ、ユリ、ジャスミンのエキスで、ベースはサンダルウッド、アンバー、バニラ、パチョリ、ベチバーで構成されています。

 

この香水の製法は1921年からほとんど変わっていませんが、例外的に天然のジャコウネコや特定のニトロ麝香を除外しています。

5. カブトガニの血液 – 1ガロンあたり6万ドル

画像出典:CNN

 

カブトガニは4億5千万年前から生息していることをご存知ですか? 恐竜よりも古くから生息し、他の何百万もの種の栄枯盛衰を見てきたのです。

 

カブトガニは主に浅い海水域の柔らかい砂地や泥地に生息しています。交尾のために時折岸に上がります。

 

カブトガニの血液は大量に採取されます。この血液にはヘモグロビンがありません。カブトガニはヘモシアニンを使って酸素を運搬しているのです。血液が鮮やかな青色をしているのは、銅を含んでいるためです。

 

これほど高価な理由は?

 

カブトガニの血液には、銅のほか重要な免疫細胞が含まれており、有害な細菌に対して非常に敏感です。この細胞が細菌に接触すると、その周囲で凝固し、カブトガニの体内の他の部分を毒素から守るのです。

 

この賢い血液細胞を使い、カブトガニの血球抽出液(LAL)を用いた検査法が開発されました。1970年代以降、LALは新しいワクチンが汚染されていないかどうかを調べるために、世界中で広く使われています。

 

毎年、医療業界では50万匹以上のカブトガニを捕獲しています。その30%の血液を抜き取り、その過程で1/3近くのカブトガニが死にます。生き残りは水に還されます。

 

国際自然保護連合によると、カブトガニの生息数は今後40年間で30%も減少する可能性があるということです。研究者らは、カブトガニの個体数への負担を最小限にするために、代替方法を見つけようとしています。一方でLALは現在も米国食品医薬品局からある種の試験の実施を求められています。

4. LSD – 1ガロンあたり123,000ドル

LSD(Lysergic acid Diethylamide【リゼルグ酸ジエチルアミドまたはリゼルギン酸ジエチルアミド】の略)は、ライ麦に寄生する麦角菌に含まれるリゼルギン酸を原料としています。特に米国では違法な研究所で結晶の形で生産されています。この結晶は、流通のために液状に変換されます。無色、無臭で、かなり苦い味です。

 

米国の成人のLSDの使用は、2015年から2018年にかけて56%増加しました。2017年現在、米国民の10%近くが人生のどこかの時点でLSDを使用したことがあると言われています。

 

これほど高価な理由は?

 

LSDは最も強力な、気分を変える化学物質のひとつですが、完全に違法であり、入手するのは非常に困難です。LSDは特別な技術力を必要とします。他のほとんどの違法化学物質の製造よりもはるかに技術的に難しいのです。また、製造や流通には非常に高いリスクが伴います。

 

LSDの使用者は、その体験を「トリップ」と表現し、12時間程度続くといいます。物事がうまくいかないとき(普通に起こります)、それは「バッド・トリップ」、恐ろしい幻覚体験、と呼ばれます。1ガロンで約55,000人を一生のトリップに送ることができます。

3. タイのコブラの毒液 – 1ガロンあたり153,000ドル

画像出典:Newsweek

 

キングコブラは地球上で最も長く、最も強い毒を持つ蛇のひとつです。成長した象を殺すこともできるほどです。ひと噛みされただけで、めまい、目のかすみ、眠気、麻痺などの症状が現れ、その後昏睡状態に陥り、やがて、呼吸不全により死亡に至ります。

 

コブラの毒液の主成分は、シナプス後神経毒、筋毒、心毒です。シナプス後神経毒はニコチン性アセチルコリン受容体に特異的に結合して神経伝達を遮断し、やがて弛緩性麻痺を起こし、呼吸不全で死亡することもあります。

 

毒液の成分の中には、毒の注入時には目に見えないものの、主に免疫系に関連する様々な生理的側面に長期的な影響を残す可能性があります。

 

高額になる理由は?

 

この毒液は、長年にわたって痛みの治療に使われてきました。かつては媚薬と考えられていたこともあります。この特殊な唾液は、次のような用途にも使われます。

 

・手術や外傷の際の過剰出血を止める
・乳がんやパーキンソン病の治療法の発見
・アンチエイジング治療

 

この毒液は、診断テストの設計、様々な病気の発症メカニズムの解析、医薬品の開発など、基礎研究から応用分野におよぶ研究に役立つ複数の生物学的機能を有しています。

2. サソリの毒液 – 1ガロンあたり3,900万ドル

1ガロンあたり3,900万ドルという驚くべき価格であるため、サソリの毒液は地球上で最も高価な液体とされています。

 

サソリはその毒液を、獲物を麻痺させたり、殺したり、捕食者に対する防御として使います。サソリには何千もの種がありますが、人間にとって致命的な毒を持つのは25種だけです。

 

より具体的には、サソリの毒液は神経系に作用する神経毒です。最も危険なサソリの一種はオブトサソリ、学名はLeiurus quinquestriatusで、キョクトウサソリ科に属しています。

 

これほど高価になっている理由は?

 

この毒液はなかなか手に入りません。通常は、サソリ1匹ごとに手で毒液を搾り出します。サソリ1匹が1回に出す毒はわずか2ミリグラム。計算すると、1ガロンを満たすには264万回、搾らなければなりません。

 

毒液に含まれるタンパク質は、炎症性腸疾患、関節リウマチ、多発性硬化症などの治療に使うことができます。

 

また、ペプチドと呼ばれる生物化学物質の混合物が含まれており、生体膜に孔を生じさせることで細胞死を誘発することが知られているほか、TsAP-1と呼ばれる小さなペプチドは、抗菌作用や抗がん作用を持つことが知られています。

 

サソリの毒液は人間の脳腫瘍の治療にも使用できることが研究により発見されました。健康な神経細胞や筋肉細胞にダメージを与える代わりに、この毒液は、がん細胞からのシグナルを効果的にブロックし、がん細胞の増殖を防ぐことができるのです。

1. ゾルゲンスマ – 1回分(5.5mL)210万ドル

ゾルゲンスマ(別名オナセムノゲン アベパルボベック)は、脊髄性筋萎縮症という稀な神経筋疾患の治療に使用されます。2歳未満の小児に対する治療薬として2019年に米国食品医薬品局に承認されました。

 

これは1回限りの遺伝子治療の薬です。ゾルゲンスマを静脈に注射すると、欠損または機能しないSMN1(運動ニューロン1の生存)遺伝子を、ヒトSMN遺伝子の新しい、機能するコピーで置き換えを開始します。

 

これほど高価な理由は?

 

画期的な薬の開発と試験には、何十億円というお金がかかります。多くの成功した医薬品と同様、ゾルゲンスマの価格は、その研究開発の高いコストと、それがもたらす価値を反映しています。

 

平均すると、1つの新薬を生み出すのに26億ドルと10年以上の時間がかかります。研究のほとんどは実りある結果を得ることができず、わずかな医薬品や治療方法だけが臨床試験に進みます。さらに、最終的に米国食品医薬品局の承認を得られるのは、そのうちのわずか14%に過ぎません。

 

このように失敗する確率が高いため、製造会社や研究会社は、投資を回収して将来のプロジェクトに資金を提供するために、ひと握りの成功した医薬品に頼らざるを得ないのです。

よくある質問

世界で最も高価なお酒は何ですか?

D’Amalfi Limoncello Supreme【アマルフィのリモンチェッロ】が世界で最も高価なお酒で、その価格はなんと4,364万円です。甘いレモンと独特の風味で有名なアマルフィ海岸で生産されたお酒ですが、その価格のほとんどは、その瓶のためです。瓶のネック部分には3つの完璧な13カラットのダイヤモンドが、フロント部分には希少な18.5カラットのダイヤモンドがあしらわれているのです。

世界で最も価値のあるブランドは何ですか?

今のところ世界で最も価値のあるブランドはAppleで、そのブランド価値は2,630億ドル以上と推定されています。2位と3位の主要ブランドはAmazonとGoogleで、ブランド価値はそれぞれ2,540億ドル以上、1,910億ドル以上となっています。

最も高価な人工物は何ですか?

最も高価な人工物は、国際宇宙ステーション(ISS)です。このモジュール式の宇宙ステーションの開発と建設には、総額1,500億ドルが必要で、そのほとんどをNASAが負担し、ヨーロッパ、カナダ、ロシア、日本もそれぞれ貢献しました。さらに、NASAはISSの運用と維持に年間40億ドルを費やしています。

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