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いちばん輝いている星はどれ? 明るさランキング、トップ15

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本記事は、15 Brightest Stars In The Sky | Based On Apparent Magnitude
翻訳・再構成したものです。
配信元または著者の許可を得て配信しています。

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読了時間 : 約7分30秒

宇宙にある恒星や天体の明るさは、地球からの視等級【見かけの等級】で測られます。視等級は、地球からの距離、固有の明るさ、星の視線【観測者と天体とを結ぶ直線】に沿った干渉(主に星間塵)の可能性によって決まります。

 

星の明るさと等級値には逆相関関係があり、明るさが増すほど見かけ上の等級値は小さくなります。太陽の視等級は-26.74等級です。

 

星の明るさを測るもう一つの基準は、絶対等級と呼ばれるものです。これは、ある天体を32.6光年(10パーセク)の距離から観測したときの明るさを表すものです。この記事では、私たちの地球から比較的近い場所にある最も明るい星を、視等級に基づいて紹介します(太陽を除く)。

15. アンタレス

アンタレスが真っ白に見えるWISE赤外線画像
画像提供:Judy Schmidt/Flickr

 

地球からの距離:550光年
視等級:0.6〜1.6
現在の進化段階:赤色超巨星

 

アンタレス(さそり座α星)は、さそり座の中で最も明るい恒星です。視等級は+0.6~+1.6等級で、遅い不規則変光星の典型的な姿です。肉眼で見える夜空の星としては、最も大きく最も明るい星のひとつです。

 

アンタレスは単星のように見えますが、アンタレスとアンタレスBの2つの星で構成されており、連星系を形成している可能性があります。2つ目の星であるアンタレスBは、青い主系列星です。

 

直近の推定では、アンタレスの質量は 11~14.3 M☉【M☉は太陽質量】、半径は約 680 R☉です。太陽の代わりに太陽系の中心に位置する場合は、木星の軌道を巻き込む可能性があります。

14. アルデバラン

月によるアルデバランの掩蔽【えんぺい:姿が見えなくなること】
画像提供:Christina Irakleous

 

地球からの距離:65.3光年
視等級:+0.86
現在の進化段階:赤色巨星

 

アルデバラン(おうし座α星)は、おうし座で最も明るい恒星です。スペクトル等級Kの赤色巨星で、中心部の水素が枯渇して、主系列星から進化しました。

 

現在の恒星進化モデルによると、アルデバランの光度は太陽の約425倍(質量は太陽の50%しかないにもかかわらず)です。

 

NASAの最古かつ最遠の宇宙探査機パイオニア10号【通信が途絶え、2003年に運用終了】はアルデバランの方向に向かっており、約200万年後に最接近すると推測されています。

13. アクルックス

南十字座の4つの主星。最も明るい星がアクルックス
画像提供:Wikimedia Commons

 

地球からの距離:320光年
視等級:+0.76

 

アクルックス(南十字座α星)は、約320光年の距離にある、南十字座にある多星系です。アクルックス星系は、少なくとも5つの恒星から構成されています。主な2つの構成要素であるアクルックスAとアクルックスBは、近接連星系を形成しています。この2つの星に、遠方のアクルックスCが加わり、最終的に3つの星を形成しています。アクルックスA とアクルックスB同士は連星です。

 

視等級は0.76等級で、南十字座の中では最も明るく、夜空に見える星の中で13番目に明るい星です。アクルックスは最南端の1等星で、北緯27度以上では見ることができません。

12. アルタイル

アルタイル、デネブ、ベガの位置

 

地球からの距離:16.73光年
視等級:+0.76
現在の進化段階:A型主系列星

 

アルタイルは、わし座の中で最も明るい恒星で、肉眼で見える地球に最も近い星のひとつです。太陽の約1.8倍の質量で、明るさ(光度)は11倍です。

 

アルタイルは、ベガ、デネブとともに、わし座、こと座、はくちょう座の3つの星座を結ぶ架空の三角形「夏の大三角形」を形成しています。

 

この星は自転速度が速いため、極が平らになっていることが、干渉計による観測で明らかになりました。

11. ケンタウルス座β星

ケンタウルス座β星(右から2番目に明るい星)
画像提供:Wikimedia Commons

 

地球からの距離:390光年
視等級:+0.61

 

ケンタウルス座β星(別名ハダル)は、夜空で11番目に明るい恒星です。実際には、この星は、ケンタウルス座β星Aa、Ab、Bの三重星系で、AaとAbはともに太陽の10倍以上の質量があります。

 

視等級は+0.61等級で、ケンタウルス座の中ではケンタウルス座α星に次いで2番目に明るい星です。

 

また、ケンタウルス座β星は明るさの急激な変化を見せるため、ケフェウス座ベータ型変光星に分類されます。しかしながら、この明るさの変化は微小であるため肉眼では観察することができません。

10. ベテルギウス

左は通常時、右は異常極小時のベテルギウス(赤色の星)の明るさ。下方の明るい星はリゲル。
画像提供:Wikimedia Commons/H. Raab.

 

地球からの距離:727光年
視等級:+0.50
現在の進化段階:赤色超巨星

 

ベテルギウス(オリオン座α星)は、オリオン座で2番目に明るい恒星です。0.3〜+1.8の間で変動する半規則変光星で、一等星としては最大の変動幅を持っています。

 

ベテルギウスの明るさの変化は、1836年から1840年にかけて、イギリスの天文学者ジョン・ハーシェル卿によって初めて報告されました。ハーシェル卿はその期間に、リゲル星をしのぐほどの、通常より明るいベテルギウスの急激な光度変化を何度も観測したのです。

 

米国変光星観測者協会のデータによると、1927年から1941年にかけて、ベテルギウスの最低観測光度は1.2等級でした。

 

現在の推定では、ベテルギウスの質量は太陽の10倍から20倍強になると考えられています。肉眼で観測できる恒星の中では、最も質量の大きいもののひとつです。

9. アケルナル

画像提供:Wikimedia Commons

 

地球からの距離:139光年
視等級:+0.46

 

アケルナル(エリダヌス座α星)は、エリダヌス座にある連星系です。構成する2つの恒星(エリダヌス座α星AとB)のうち、明るい方のエリダヌス座α星AはB型主系列星に分類され、既知の星型の中で最も明るい星のひとつです。

 

太陽の約3,150倍の明るさを持ち、質量は7倍です。南半球の南緯33度付近で最もよく観測され、北緯33度以上では見えなくなります。

8. プロキオン

プロキオン星
画像提供:Yunji Kitahara

 

地球からの距離:11.46光年
視等級:+0.34

 

プロキオン(こいぬ座α星)は、こいぬ座の中で最も明るく、夜空で8番目に明るい恒星です。実際には、主系列星(プロキオンA)と白色矮星(プロキオンB)からなる連星です。

 

プロキオンAの大気温度は約6,530K、光度は太陽の約7倍と推定されています。シリウス、ベテルギウスとともに「冬の大三角形」と呼ばれる星座を形成しています。

7. リゲルA

リゲル
画像提供:Fred Espenak/ astropixels.com

 

地球からの距離:860光年
視等級:0.13
現在の進化段階:青色超巨星

 

リゲルはオリオン座で最も明るい恒星です。1つの星に見えますが、リゲルは少なくとも4つの星からなる星系です。最も目立つリゲルAは、太陽の12万倍もの明るさと21倍の質量を持っています(いずれも測定方法によって数値が異なる)。このほか、リゲルBa・Bb(分光連星)、遠方のリゲルCがあります。

 

リゲルは、はくちょう座アルファ型変光星に分類されます。これは恒星表面の一部分が収縮し、もう一部分が膨張する現象が同時に起こる変光星のグループです。明るさ(視等級)は、0.05〜0.18の間で変化します。

 

オリオン座の中では最も明るい星ですが、赤色超巨星のベテルギウスに負けることもあります。

6. カペラ AaとAb

太陽と比較したカペラの構成要素(SOL)

 

地球からの距離:42.9光年
視等級:+0.08
現在の進化段階:赤色巨星、主系列

 

カペラ【ぎょしゃ座α星】は、アークトゥルス、ベガに次いで北天半球で3番目に明るい恒星で、ぎょしゃ座の中では最も明るい星です。カペラは単星ではなく多星系で、4つの星が2つずつペアになっている連星です。

 

最も目立つカペラAaは赤色巨星で、質量は太陽の2.5倍、光度は約79倍もあります。連星系の伴星であるカペラAbの方は、やや小さく、光度も低いです。もう一方の連星であるカペラHとLは、はるかに小さく暗い赤色矮星です。

 

カペラは、北天の極に最も近い一等星であるため、北緯44度以上では一年中見ることができる一方、南緯44度以下では見ることができません。

5. ベガ

ベガの天体写真
画像提供:Stephen Rahn/Flickr

 

地球からの距離:25.4光年
視等級:+0.03
現在の進化段階:主系列

 

ベガ(こと座α星)は、太陽近傍で最も広く研究されている恒星のひとつであり、恒星の視差を利用して距離を推定した最初の星のひとつでもあります。また、この星は天体写真撮影にも利用されています(測光の明るさを較正するため)。

 

ベガは、こと座で最も明るい星であり、北天半球ではアークトゥルスに次いで2番目の明るさです。質量は太陽の2.1倍、光度は40倍と推定されていますが、年齢、寿命ともに私たちの星よりはるかに短いです。

 

今から約11,707年後(13,727年)には、ベガは北極星になります。現在の赤緯は +38°47′です。

4. アークトゥルス

アークトゥルスの光学式イメージ画像

 

地球からの距離:36.7光年
視等級:-0.05

 

アークトゥルス(うしかい座α星)は、うしかい座のなかでも、また北天半球においても最も明るい恒星です。3つの星だけで、夜空で一番輝いています。赤色巨星であるアークトゥルスは、核の水素が燃え尽きた状態です。質量は太陽の0.8倍と小さいものの、大きさは25倍、光度は170倍もあります。

 

1635年、フランスの天文学者ジャン=バティスト・モランによって、太陽と超新星以外の星で初めて昼間に望遠鏡で観測されたのがアークトゥルスです。

3. アルファケンタウリA

DSS2によるアルファケンタウリA星の広視野画像
画像提供:ESO/DSS 2

 

地球からの距離:4.37光年
視等級:-0.27

 

アルファケンタウリ(ケンタウルス座α星)は、アルファケンタウリAとアルファケンタウリBの2つの近接連星と、比較的遠方にあるアルファケンタウリC(プロキシマ・ケンタウリ)からなる多星系です。プロキシマ・ケンタウリは太陽系に最も近い恒星ですが、アルファケンタウリABよりもずっと暗い星です。

 

プロキシマ・ケンタウリとアルファケンタウリABの距離は、約0.21光年(太陽系方向)と推定されています。

 

この3つの星のうち最も目立つアルファケンタウリAは、リギル・ケンタウロスとも呼ばれ、太陽の1.519倍の質量と光度を持っているものの、その連星は太陽系の恒星に比べて質量がやや小さく、光度も半分です。

2. カノープス

国際宇宙ステーションから撮影されたカノープスの画像

 

地球からの距離:310光年
視等級:-0.74

 

カノープス(りゅうこつ座α星)は、りゅうこつ座の中で最も明るく、夜空で2番目に明るい恒星です。A型の明るい巨星で、南半球では一年中、特に夏場によく見ることができます。

 

カノープスの光度は太陽の10,700倍、質量は約8倍と推定されます。1989年のヒッパルコス衛星の打ち上げ以前は、太陽とカノープスの距離は90〜1200光年と推定されていました。

1. シリウス

シリウスAおよびBのハッブル宇宙望遠鏡による画像
画像提供:NASA、ESA、H. Bond (STScI)

 

地球からの距離:8.6光年
視等級:-1.47

 

シリウス(おおいぬ座)は、夜空で最も明るく、太陽に次いで全体的に明るい恒星で(昼間でも観測可能)、主系列星(シリウスA)と白色矮星(シリウスB)からなる連星です。

 

シリウスAは太陽の2倍以上の質量があり、光度は25倍です。絶対光度は1.42等。伴星であるシリウスBの方は、質量も光度もかなり小ぶりです。

 

カノープスやリゲルに比べて著しく光量が少ないものの、地球からの距離(固有光度)のため、はるかに明るく見えます。

 

シリウスは、神話学においても重要な意味を持っています。古代ギリシア人はシリウスを恐れ、人類への罰として暑い夏をもたらすと信じていた一方で、エジプトでは、シリウスは豊穣の女神として崇拝されていました。

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