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デジタルマーケティングにおけるリスティング広告(検索連動型広告)の重要性 ショッピングとの連動も増加

ClickZ

Founded in 1997, ClickZ has grown to be one of the largest digital marketing communities in the world today.

本記事は、Digital ad spend: Paid search continues to dominate in 2019
翻訳・再構成したものです。
配信元または著者の許可を得て配信しています。

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読了時間 : 約3分11秒

デジタルマーケティングの決定権を持つメーカー500人を対象とした調査が、5月と6月に行われました。その結果、デジタル広告支出の40%を占めているのはリスティング広告であることが分かりました。上位を占めているのは、課題、トレンド、広告主の3つです。

 

Marin Softwareでは、デジタルマーケティングの決定権を持つメーカー約500人を対象とした調査が2019年の5月と6月に行われました。B2B企業の年間デジタル広告支出は100-900万(69%)、B2C企業では1000万-4900万(31%)という結果が出ています。

 

調査によると、マーケット担当者にとって今年度最も優先事項が高いのはブランドの認知度や顧客満足度の向上です。戦略的な観点から見れば、回答者の20%はオムニチャンネルマーケティングやソーシャルメディアを導入しているということが言えます。また、リスティング広告の最適化も非常に優先度が高く、本年におけるマーケティングにとって新たなカギを握っていると言えます。

 

 

データ出典:Marin Software

 

デジタル広告の展望を左右するリスティング広告

 

リスティング広告はデジタル広告の支出において断然トップで、広告予算の40%を占めています。これは、2番目に高い有料ソーシャル(20%以下)の約2倍の数字です。その他のチャンネルは、ディスプレイ、YouTube、モバイル/アプリ広告、Eコマース(Amazon)、Eコマース(その他)です。

 

 

出典:Marin Software

 

チャンネルごとに異なる課題

 

また調査では、検索、ソーシャル、Amazonの3つに分けて、対象者に課題を提示してもらいました。

 

その結果、リスティング広告にとって今年カギとなる課題は、ボリュームの調整(29%)と効率的な目標設定(28%)だと判明しました。また、商品フィードの一本化は27%でした。

 

ちなみに人気有料ソーシャルの課題は、質の高いクリエイティブとブランドの安全性による属性/デバイス間測定でした。

 

Amazonはデジタル広告枠に参入してきた比較的新しい企業であり、ユーザー情報の活用(当事者と第三者)が課題だと指摘する回答者は全体の32%いることが分かっています。また、Amazonの広告テクニックへの理解だと回答したのは全体の30%でした。

 

 

出典:Marin Software

 

人気広告として信頼出来るGoogle、YouTube、Amazon

 

データプライバシーの問題は広告主にとって大きな問題であり、特に昨年5月のEU諸国におけるGDPRでもこれは重要視されています。調査では、広告主の信用度も5段階(0が最低、5が最高)で評価されました。

 

その結果、1位はGoogleの4.5、次いで2位はYouTubeの4.3となりました。その他はAmazonが4.2、FacebookとInstagramが4.1という結果です。もっとも信用度の低かった広告主はVerison、Pinterest、Bingの3社です。

 

中には、データプライバシー、トラッキング規制、広告ブロックなどが広告動画と合わせて今後のビジネスに大きな影響を与えるのでは、と懸念する回答者もいました。画像検索、詐欺、ブランドの安全性、インフルエンサーマーケティング、メッセージアプリやbotなど、いずれも話題の尽きないトレンドです。

 

 

出典:Marin Software

 

Amazonに関して

 

Amazonは、デジタル広告主として新規参入してきた企業の1つです。回答者の60%は、Amazonの今年度予算が増加していることについて意見を述べています。この予算は今後定期的に増加し、広告予算全体の後押しとなることが予測されています。

 

広告業界において、今やAmazonは成長の源です。回答者のうち18%は、顧客を購入へ導く手段としてAmazonを捉えています。

 

回答者の43%が利用していることから分かるように、ディスプレイや広告動画を配信するDSPと、IMDbなどの提携サイトは幅広く推奨されています。そのうち、40%にはスポンサーサイト、39%にはスポンサーブランドが含まれています。

 

来年に起こりそうなトレンド

 

さらに、最も人気のあるデジタル広告や来年まで継続して利用していきたいチャンネルへの意識調査も行われました。

 

その結果、昨年中期にGoogleが開発したレスポンシブ検索広告がトップに浮上し、今後も利用していきたいと答えた回答者は83%にも上りました。

 

成長中のトレンドとしてはショッピング広告も人気が高まっています。前年と比較して、今年の広告収入を増加予測している回答者は65%いることが分かりました。有料ソーシャルでのショッピング画像と広告の人気も近年上昇中で、今年度から自社での利用を考えている企業は60%という結果になりました。

 

調査の結果、今年最も効果の高いソーシャル広告は動画(32%)、次いでストーリー(23%)だということが分かりました。他にもフィード上のバナー広告やカルーセル広告といったソーシャル広告が挙げられます。来年へと続くトレンドも、今後目が離せませんね。

 

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