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Google検索結果ページのデザイン変更、具体的な変更点を検証 広告やブランドへの影響を考える

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本記事は、Is Google's Redesign Good for Ads or Brands?
翻訳・再構成したものです。
配信元または著者の許可を得て配信しています。

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読了時間 : 約3分56秒

先週末、Googleはモバイル端末における検索画面のデザインを一新しました。細かなデザインの変更やそのテストはこれまでもしばし実施されてきましたが、今回は大きくわけて2つの変更点があります。1つ目は、緑色だった広告の表示部分が黒色の太字になったことです。

 

 

下にあるのは、新しいフォーマットで表示された広告です。分かりやすいように、周りの要素(角丸の四角)も取りました。

 

 

マーケティングコミュニティの反応は非常に素早く、皮肉や驚きの声がそこにはありました。広告が検索結果と同じように見えるよう、Googleは何年もの間工夫してきたのです。

 

Googleは結局やりすぎたのか?

 

最新版にアップデートすることで、Googleは上手に広告を導入したと言えるでしょうか?パソコン上で見るだけでは、大きな変化は無いように思われます。最近のバージョンでは”広告”マークとURLで同じ色が使用され、太い文字が細い四角で囲まれているデザインになっています。

 

 

2019年版を、2017年のものと比べてみましょう・・・

 

 

以前のものは、黄色い四角に白抜きの文字で出来たマークが目立っています。2013年まで遡って見てみると、その変化は一目瞭然です。

 

 

何年もの間、Googleは広告と通常の検索結果とを分けて1つのブロックとして表示していました。その背景の色が変更されたことに伴い、他の細かい部分も同時に改善されました。

 

検索結果の表示方法は?

 

広告のリデザインだけでなく、通常の検索結果にもリデザインが施されました。先週、モバイル端末でMozのアルゴリズムの歴史を検索した結果がこちらです・・・

 

 

過去数年で、フォントサイズや周辺のUIは多少変化しましたが、タイトル、URL、抜粋された文章の表示は変わっていません。タイトルとURLが、広告部分のフォーマットと同じように揃って表示されています。

 

 

新しいバージョンではファビコンも追加されています。Googleは、可能な限りサイトのドメイン名よりもブランドを前面に出そう、という方向にシフトチェンジしているようです。最近変わりつつある動きの1つです。

 

視覚効果が薄い場合とは?

 

GoogleがMozのアイコンを必ず使用するわけではありませんが、塗りつぶしの四角いロゴとGoogleの黒い”広告”マークははっきりと見分けがつきます。それだと都合の悪いブランドも中にはあります。Adidas.comの検索結果のパターンを2つ比較してみましょう。

 

 

このサイズでは、Adidasのロゴはよく分かりません。黒い三角形のように見えるので、パッと見ただけでは”Ad”の文字と区別が付きません。Associated Pressでも同様の問題が起きています・・・

 

このサイズでこの解像度では、”AP”は間違いなく”AD”に見えます。(APロゴは十分認知されているので)有名ブランドではそのような心配はないかもしれませんが、類似ブランドをクリックしてしまう可能性があります。

 

 

これらはもちろん極端な例ですが、以前までの緑色の”広告”マークであれば、検索結果と文字や形が似ているといったことはありませんでした。ファビコンの要素が加わったことで、課金”広告”のテキストと見間違える可能性が増えたことも事実です。

 

ファビコンを変えるべきか?

 

マーケット担当者のブレインストーミングは非常に早く、週末にはすでにトライ&エラーが行われています。当分の間は良しとしても、Googleはすでにファビコンを改良してガイドラインに記載しています。長い話は短く改善され、変化の多い不適切なファイビコンは徐々に消えていくでしょう。

 

もしファビコンを持っていなくても、Googleにはデフォルトが設定されています。私の個人的なサイトも、見本としてここにあげておきます。

 

 

 

デフォルトのファビコンも悪くはないですが、まだ作成していないのであれば、ブランドの雰囲気にぴったり合うものを用意してください。Googleの推奨するファビコンのサイズは、48×48ピクセル(またはその倍数)です。最近は普通のグラフィックデータを.icoのファビコンファイルに変換してくれる無料ツールも増えています。

 

 

5月28日(火)に新しいファビコンを作成し、Google検索コンソールに再提出しました。30日(木)には更新されていたので、ちょうど2日間かかりました。

 

 

個人的な意見ですが、他の人は大抵1日かそこらでファビコンが更新されています。私のサイトではモバイル端末の不具合を抱えていたために、多少遅くなったのだと思います。しかし、最近はGSCでもそのような不具合は発生しないので、検索結果にすぐに反映されます。

 

Googleの将来はブランド第一主義なのか?

 

広告表示の仕方を変えるのは簡単ですが、ブランドやドメイン名をファビコンと一緒に上位に表示させるのは、コンテンツよりもブランドの方を強調する、ブランド第一主義を反映しているように思えます。Googleの発表によると、デザインが変更されたことで、検索結果の内容を含む”カード”が1つのブランドにまとまって明確に整理されるようになっているのがよく分かります。Mozのブログを例に見てみましょう。

 

 

周りが囲まれているのですでに分かりやすいですが、ブランドを見てみると検索結果、サイトへのリンク、ブログ投稿などの要素が1箇所にまとまっています。Googleの大きなビジネス戦略であるブランド第一主義を貫くことで、間違った情報を排除したりユーザーがコンテンツ元に辿り着くための手助けをしたりすることに繋がります。

 

もちろん、これらの変化がどの程度継続するかは分かりません。これまでのデザイン改革同様、Googleはテスト過程にいるのだと思います。それでもファビコンの作成は自動処理化が追いつかないほど成長しつづけ、いずれその方向性も変わっていくかも知れません。

 

現段階では、ファビコンがあればブランドのイメージが伝わるので、黒字の”広告”マークに勘違いされることはないでしょう。結局、検索結果がきちんと表示されて関連するコンテンツがクリックされることが一番なのです。もし検索上位になかなか表示されないようでしたら、検索ページと広告ページ両方のCTR(クリック率)のモニタリングをお勧めします。変更後の影響を見るには、少し時間はかかるかも知れません。

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