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Googleはコアウェブバイタルの導入によってどうなるのか?

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本記事は、Are Google’s Core Web Vitals Metrics Unreasonable?
翻訳・再構成したものです。
配信元または著者の許可を得て配信しています。

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読了時間 : 約4分50秒

Googleの影響力はウェブデザイナーやウェブサイト運営者だけでなく、毎日使っている人にまで及びます。2つのグループに分け、そこから得られた関連情報を3段階で積極的に提供しています。

 

最近では、「コアウェブバイタル」と呼ばれるものに力を入れています。これは、ユーザー体験を測る時の測定基準です。ページをどのくらい見られているか、どのくらい反応があるか、どのくらいの時間ページを見ているかなどを測ります。

 

これらを気にしている事は、価値があるように思えます。しかし、これは便利なだけではありません。 Googleは、2021年5月の視覚指標を検索結果と統合することを予定しています。この統合はSEOと、検索エンジンの結果ページ(SERP)がどのように表示されるかに影響を与える可能性があります。

 

 

これは、Googleの評価基準を満たしていないウェブサイトは、ランキングが下がる可能性があるという事です。検索結果の表示方法が変わる可能性もあります。なので、サイトのパフォーマンスはこれまで以上に重要になると考えられます。

 

 

ウェブデザイナーは、サイトのパフォーマンスを秒単位で計測する必要があるだけではありません。これは、予算が限られているサイトや、コンテンツ管理システム(CMS)を利用しているサイトにとって、コアウェブバイタルがどのような影響があるかという問題でもあります。:Googleは多くのことを要求していますか?

 

 

 

より厳しいテスト

 

ウェブサイトのパフォーマンスを測るツールはたくさんあります。それぞれ独自のレポートを作成しています。その中には、グレードの違うカテゴリーが含まれている可能性があります。なので、細かく分析する必要があります。

 

Googleの PageSpeed Insightsツールは、計測する時、低いグレードに合わせているようだと言われています。例えば、試験的に作ったウェブサイトで GTmetrix の結果が良いと、Googleの評価は上がります。これは、モバイル版コアウェブバイタルの基準を満たしていません。

 

ここで意見したい訳ではありません。 (かなり流行っていますが) ウェブデザイナーへのちょっとした注意です:あなたのウェブサイトがGoogle以外のテストで結果が良くても、特定の測定基準を満たすとは限りません。

 

驚いた事に、Googleはツールを使って、あなたがコアウェブバイタルに対処してくれるのを望んでいます。 他のところでパフォーマンスを上げるためにやってきた事は、ここでは評価を得られないかもしれません。

 

Speed testing comparison between GTmetrix and PageSpeed Insights.

上: GTmetrixで評価が高かったテストサイト、同じサイトをPageSpeed Insightsで計測した結果 (下)

 

 

 

一番コアウェブバイタルの影響を受けるのは誰か?

 

Googleがコアウェブバイタルの運用を始めた時に、あなたのウェブサイトがコアウェブバイタルに対応していないのなら、少し作業をする必要があります。 初めにPageSpeed Insightsを分析し、やるべき事を決めてください。後は、実行するだけです。

 

しかし、予算と技術面の問題から、実行するのが難しい人も出てくるでしょう。それでは、コアウェブバイタルが負担になるかもしれない例をいくつか挙げてみましょう:

 

予算が少ないウェブサイト

 

ウェブサイトのパフォーマンスを上げるには、時間とお金がかかります。もちろん、SEO対策をすれば、それが投資と言えます。しかし、予算が少ない人にとっては、難しいかもしれません。

 

この事を考える時、パフォーマンスを上げる為に、複数の事を調べる必要があります。コードをリファクタリングする、 画像を最適化する、そしてサイト全体のパフォーマンスを下げているものを削除する必要があります。

 

これらの作業にかかる費用は、簡単に計算できます。古いサイトや非常に遅いサイトは、1から作り直したほうが、費用対効果が高くなる可能性があります。

 

ウェブホスティングも、潜在的な要因になっています。速度が遅いアカウントは、ただ単にサーバーの容量が少ないだけかもしれません。もう一度言いますが、よりよいホストを求めるなら費用が必要です。

 

CMSで作っているウェブサイト

 

一般的なCMS (WordPress、Drupalなど) は、複雑な構造のデータベースを使っています。クエリの実行やその他の機能を実行した時の負荷が、一般的にウェブサイトを遅くする原因になります。

 

これは、キャッシュサーバーを実行する時に役立ちます。しかし、キャッシュサーバーのデータは、Googleの基準を満たしていない事が多いです。 コンテンツ配信ネットワーク(CDN)とより高いレベルのウェブホスティングを使うと、パフォーマンスがより良いレベルになるかもしれません。

 

ですが、容量の大きいテーマやプラグインは妨げになる事もあります。例えば、ワードプレスの商用テーマは種類がたくさんあります。容量の大きいフレームワークを入れる必要があり、多くコードを変更しなければならないテーマは、開発者の手に負えなくなる可能性があります。

 

このような場合、速度を上げる方法は、テーマの切り替え、プラグインの非アクティブ化、または(可能であれば、すべての中で最も高価な) ヘッドレス構成の利用などがあります。これらは、すべてのウェブサイトで通用する訳ではありません。使えたとしても不便です。

 

 

 

プロプライエタリソフトウェアを使っているウェブサイト

 

同じように、独自のCMS (Squarespace、Wixなど) を使用しているウェブサイトの所有者は、すべてのパフォーマンスの欠陥を修正する方法がなくなる可能性があります。一部を修正すると、動かなくなる可能性があります。

 

サーバーインフラストラクチャも、この時点で実行することはあまりありません。おそらく、アカウントをアップグレードすれば提供されるものが増えるでしょう。– しかし、それはベンダー次第です。

 

一般的に、ウェブサイトの所有者と開発者は、サービスプロバイダーが問題を解決してくれるのを待っているしかありません。我慢するか、他のプラットフォームへ移行するかしか方法はありません。

 

HTML and CSS code on a screen.

 

 

 

大手と戦う?

 

コアウェブバイタルが、本当に一番情報の多いページを評価しているか疑問に思うかもしれません。低予算でも素晴らしいコンテンツがいっぱいあるウェブサイトが、単にお金をかけているだけのサイトより評価が下がっていませんか?

 

現時点では、このような時Googleがどのような判断をするかわかりません。さらに、Googleは詳細をすべて公表しようとしません。

 

ある意味、これは ネットの中立性 をめぐる議論に似ています。もし、インターネットプロバイダーが特定の種類の記事を他よりも優先するならば、お金をかけている記事を優先する可能性があります。低予算で始めた人は不利になり、大手にはかなわないでしょう。

 

Googleは、品質より速度を優先する予定ではないかもしれません。しかし、少なくともコアウェブバイタルには、その可能性が大いにあります。

 

Cables connected to a server.

 

 

 

SEO対策のもう一つの壁

私たちは検索エンジンが求めているもの を追いかけ、検索エンジン側はしょっちゅう仕様を変えるという事を繰り返しています。とにかく、コアウェブバイタルが検索エンジンで検索される事を目的とするすべてのウェブサイトに影響を与えるということが重要な点です。当然ですが、いくつか潜在的に悪影響を及ぼしている点を改善しているでしょう。

 

優れたウェブサイトのパフォーマンスが一番のお手本になるべきです。– それに異論はありません。しかし、新しい基準に達するためには、リソースが必要です。そして、残念なことについていけない人も出てくるでしょう。

 

このように、確かにコアウェブバイタルは多くのことを求めているようです。 そもそも検索エンジンにそのような恣意的な設定ができること自体どうかと思う人もいるでしょう。

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