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2020年に読んでおきたい! 面白い科学の本17選

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本記事は、17 Of The Interesting Science Books To Read in 2020
翻訳・再構成したものです。
配信元または著者の許可を得て配信しています。

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読了時間 : 約8分15秒

長年にわたり、ビル・ゲイツ、イーロン・マスク、マーク・ザッカーバーグなど、多くのインフルエンサーが、フォロワーや聴衆に本を読むように勧めてきました。彼らにとって、本は人々の人生を成功に導くための助けになるだけでなく、読み手の人格を育てるものなのです。

 

ザッカーバーグの読書量は年間約25冊で、ビル・ゲイツにいたっては年間約50冊であることをご存知でしょうか? ビル・ゲイツも、そして他のインフルエンサーたちも、私たち全員が読むべき科学や科学関連の本を何冊も公に勧めています。

 

というわけで、ご自身の読書リストを作ってみてはいかがでしょう? 今年読んでおくべき面白い科学の本をご紹介します。なお、邦訳が刊行されている場合は、邦題と訳者名を『』内に記載し、それ以外についてはタイトルの直訳を【 】内に記載します。また、いずれの場合も著者名の後の( )内はカタカナ表記です。

 

17. The Vital Question『生命、エネルギー、進化』

著者: Nick lane(ニック・レーン)『斉藤隆央』

 

私たちの身の回りにあるものは、一体どのようにして誕生したのでしょうか? 水、空気、岩石、それに、動物や植物、私たち人間といった複雑な生命体に至るまで、あらゆるもののことです。そして、私たちはどのようにして現在の姿に進化してきたのでしょうか? こういった疑問を含む様々な疑問に、著者ニック・レーンは哲学的な視点からではなく、科学的な方法で答えようとしています。

 

それは主に、私たちの体内にあるエネルギーの貯蔵庫であるミトコンドリアを中心に展開します。著者の主眼は、人々にエネルギーがすべての生物の中で果たす役割を完全に理解してもらうことによって、科学的な誤りを正そうとする試みにあります。

16. Sustainable Materials With Both Eyes Open【両目を見開いて持続可能な素材】

著者: Jonathan M. Cullen, Julian M. Allwood, and Mark A. Carruth(ジョナサン・M・カレン、ジュリアン・M・オールウッド、マークA.カルース)

 

この本の主眼は、「すべてを行うには、どうすれば良いのか」ということです。つまり、「環境を破壊することなく、いかにして私たちの需要を満たすか」ということです。今日、私たちは空前のスピードでモノを生産しており、その需要は依然として増加しているなか、一方では、持続可能な未来のための計画を立てなければなりません。

 

世界的な目標として、少なくとも2050年までに二酸化炭素の排出量を半減させることが掲げられていますが、将来の予測では、紙、鉄鋼、セメント、プラスチック、アルミニウムなどの材料の消費量は、世界で2倍に増加すると言われています。本書は、来たるべき世代が環境への影響の少ない材料をどのように使用できるかについてのビジョンを提示しています。

 

ビル・ゲイツは「この本は一般の読者向けではないものの、メッセージは明確で説得力があり、カラフルなイラストと面白い類似を用いて面白く物語っている」と、本書を勧めています。

15. House on Fire: The Fight to Eradicate Smallpox【火の家:天然痘根絶への闘い】

著者: Bill Foege(ビル・フォージ)

 

本書では、かつて何百万人もの人々の命を奪い、何世紀にもわたって多くの人々に影響を与えた地球上で最も致命的な病気であった天然痘が、完全に一掃され、医学とワクチンの壮大な勝利を記録した方法が語られています。

 

命を救う予防接種プログラムの立案者の一人であった著者のビル・フォージは、この病気を永遠に撲滅した自身の経験を語ります。本書を読むと、世界の貧困国のいくつかの国で、人生を変えるほどの取り組みに貢献することがどのように感じられるか、究極の実感を抱くことができます。

14. Infections and Inequalities【感染症と不平等】

著者: Paul Farmer(ポール・ファーマー)

 

本書を読むべき理由は、ビル・ゲイツによって広く認知されているからではなく、ペルーでの致命的な薬物硬化結核とハイチでの同様に致命的なエイズとの著者の戦いを目撃するためです。物理学者である著者のポール・エドワード・ファーマーは、世界的に有名な人道主義者の1人であり、貧しい人々だけがこれらの致命的で死をもたらす病気の対象になっている理由を説明しています。

 

また、より高い収入を得ることと、個人医療へのアクセスが保証されていることの効果を説明しています。本書によれば、感染症の原因と伝播を決定し、検討する上で、文化的要因や他の人類学的要因よりも所得が決定的な要因となるのです。

13. HomoDeus『ホモ・デウス』

著者: Noah Harari(ユヴァル・ノア・ハラリ)『柴田裕之』

 

本書は、21世紀に死を克服し、人工生命を発明するためのアイデア、計画、夢そのものを探求しています。著者は根本的な問いかけをします:私たちはここからどこへ行くのか、そして私たち自身の破壊的な思考から世界をどうやって守るのか。これは、私たちの進化のはしごの次の段階である「ホモ・デウス」です。

12. Paleoart: Visions of the Prehistoric Past【パレオアート:先史時代の過去のビジョン】

著者: Zoë Lescaze and Walton Ford(ゾーイ・レスケイズ、ウォルトン・フォード)

 

本書は、現代のパレオアートに著者レスケイズの鋭いエッセイを添えて、これまでにない混合物をお届けします。これらのパレオアートは、ドローイング、細密画、壁画、モザイク画など、先史時代の現代版です。このコレクションを観れば、美術史を深く理解できるでしょう。本書は、先史時代の動物アートの数々が、楽しい文章で提供されている、ある種の全集的な本です。

11. Code Girls【暗号を解読する女たち】

著者: Liza Mundy(ライザ・マンディ)

 

第二次世界大戦中、1万人以上の女性労働者が暗号解読者として採用されたことをご存知でしょうか? 男性の多くが武器とナイフを手にしていた第二次世界大戦の間、多くの女性たちは政府機関と協力して暗号を解読していたのです。

 

本書は、男性と並んで致命的な戦争を終結させるために重要な役割を果たした女性暗号解読者の隠れた力を明らかにします。この本を読めば、これらの勇敢で鋭い女性たちの科学的業績に計り知れない尊敬の念を抱くでしょう。

10. Big Chicken【大きなニワトリ】

著者: Maryn McKenna(マーリン・マッケンナ)

 

世界の食肉産業は確実に増大しており、それに伴い鶏肉の消費量も増加しています。市場の需要に追いつくために、生産者たちはあることを考案しました。本書では、現在の食肉産業ではどのような戦術や手段が使われているのか、そしてその悲惨な結果を正確に説明しています。

 

この本は、抗生物質や他の薬剤にさらされることがアメリカの食肉産業に大きな影響を与えていることを明らかにします。必要とされる歴史的、科学的、文化的なすべてのデータを用いて、本書は、アメリカで人気の食料品の一つに警告の光を当てると同時に、私たちと家族のための健康的な食事の習慣を示しています。

9. Magnitude: The Scale of the Universe【マグニチュード:宇宙のスケール】

著者: Kimberly Arcand and Megan Watzke(キンバリー・アーカンド、ミーガン・ヴァツケ)

 

宇宙の広大さに触れてみたいと思いませんか? そう思っている方にとって、これは完璧な本です。小さな粒子から宇宙最大の銀河まで、あらゆるものがこの本には幅広く描かれています。距離や温度から加速度や密度に至るまで、世界のスケールを視覚的に示すために、すべてが体系的に整理されています。きっとお気に召すでしょう。

8. Numbers and the Making of Us【数字と私たちを作るもの】

著者: Caleb Everett(カレブ・エヴェレット)

 

数の概念は何世紀にもわたって人間によって開発され育まれてきました。数は、私たちが物事をより正確に測ることを可能にしてくれます。本書は、数字がいかに人間の認知能力と力を飛躍的に高め、人間の文化に革命を起こしたかを幅広く解説しています。

7. Sapiens: A Brief History of Humankind『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』

著者: Yuval Noah Harari(ユヴァル・ノア・ハラリ)『柴田裕之』

 

地球上で人類と呼ばれる種族は現代人だけではありませんでした。およそ10万年前、実際には6種類の人類がいましたが、現在に至ったのはホモサピエンスだけです。なぜでしょう?

 

「妻のメリンダも私もこの本を読みました」とゲイツ氏は述べます。「そして、これは私たちの夕食の席でたくさんの素晴らしい会話を引き起こしました。著者のハラリは、人類の歴史全体をわずか400ページで伝えるという困難な課題に取り組んでいます」

しかし、著者は過去にこだわってはいません。彼は、遺伝子工学と人工知能が「人間」の定義をさらに流動的なものにする未来に目を向けているのです。

 

“種の歴史と未来に興味がある人には『サピエンス全史』をお勧めします” – ビル・ゲイツ

6. The Evolution of Beauty『美の進化 性選択は人間と動物をどう変えたか』

著者: Richard O. Prum(リチャード・O・プラム)『黒沢令子』

 

ダーウィンの理論である「美しいものへの嗜好」は、動物の性的欲求が動物の特徴や能力を進化させる原動力になっていることを示唆しています。何世紀にもわたって、進化科学者たちはこの理論を無視してきましたが、著者のリチャード・O・プラムはこの本を通して、この概念を再導入することに成功しました。

 

本書で、著者は多くの鳥の性的行動と人間の行動との間にいくつかの魅力的な類似点を示しています。どうぞお楽しみに。2017年には、ニューヨークタイムズレビュー、スミソニアン、ウォールストリートジャーナルなどの多くの書評で、2017年の最高の本として取り上げられました。

5. What It’s Like to Be a Dog『イヌは何を考えているか 脳科学が明らかにする動物の気持ち』

著者: Gregory Berns(グレゴリー・バーンズ)『野中 香方子、西村 美佐子』

 

あなたは犬を飼っていますか? 飼っているなら、ぜひこの本をお読みください。神経科学者であり著名な作家であるグレゴリー・バーンズと彼のチームは、研究のために、犬にMRIスキャナーの中を自由に歩くことを教えました。犬の脳波を研究した後、チームはその複雑な認知と感覚を発見したのです。

 

本書は、私たちの仲間である生物を現代科学がどのように理解しようとしているかについて、簡単に垣間見ることができます。また、動物に対する考え方や、私たちがどのように動物を扱うべきかについての考え方を再構築してくれるでしょう。動物の神経科学の研究についての興味深い考察です。

4. Why Time Flies【なぜ時間はすぐに過ぎてゆくのか】

著者: Alan Burdick(アラン・バーディック)

 

退屈なときには時間の流れが遅くなり、面白いことをしているときには時間の流れが速くなるのはなぜだろうと思ったことはありませんか? 著者のアラン・バーディックは、ユーモラスかつ思慮深い方法で、なぜ私たちが時間を知覚するのかを読者に伝えようとしています。

 

そのために、彼は世界で最も正確な時計を(紙の上で)目撃しに行き、「今」はすでに1秒前に起こったことを知ります。本書は、私たち全員の中で動いている時計を綿密に調査して、瞬く間にヒットしました。

3. Thing Explainer: Complicated Stuff in Simple Words『ホワット・イズ・ディス?:むずかしいことをシンプルに言ってみた』

著者: Randall Munroe(ランドール・マンロー)『吉田三知世』

 

ウェブコミック「XKCD」の仕掛け人であり、聡明な頭脳を持つランドール・マンローは、最も複雑なものが実際にどのように機能するかを示すために本書のアイデアを思いつきました。

 

「それを簡単に説明できないなら、あなたは理解していないということだ」これは、現代物理学の柱であるアルバート・アインシュタインとリチャード・ファインマンの名言です。著者ランドール・マンローは一歩踏み込んで、図と最小限の語彙で物事を説明しました

2. The Gene: An Intimate History『遺伝子‐親密なる人類史‐』

著者: Siddhartha Mukherjee(シッダールタ・ムカジー)『監修:仲野 徹、訳:田中 文』

 

ゲノム科学が素人にとってトリッキーなビジネスになることは間違いありません。しかし、ビル・ゲイツは、本書の著者が遺伝学の重要性を一般の人にうまく伝えたと信じています。本書の半分は、遺伝子科学の未来についてです。今日では、私たちはほぼヒトゲノム全体を読むことができると説明されています。

 

しかし、機械が自身のコードを理解し始めたら、どうなるのでしょうか? 機械はどのように反応するのでしょうか? 自身のコードで何をするのでしょうか? 著者は、2011年に「The Emperor of All Maladies【すべての病気の皇帝】」で名誉あるピューリッツァー賞を受賞しました。現在は、コロンビア大学の助教授です。

1.Ripples in Spacetime【時空の波紋】

著者: Govert Schilling(ゴーヴァート・シリング)

 

本書は、人類の歴史の中で最も偉大な科学的発見の一つである重力波の検出を記念しています。この本では、アインシュタインがほぼ一世紀前に予測していたことを達成するための集団的な努力の魅力的な説明を提示します。

 

著者のゴーヴァート・シリングが、日本のKAGRA検出器、南極のBICEP検出器、チリのアタカマ宇宙望遠鏡、アメリカのLIGO研究所などの話を含め、すべての出来事が展開され始めたところへの旅をお届けします。

 

宇宙の遥かかなたにあるブラックホールからの重力波を検出できるほど強力な高感度技術の開発から、中性子星から一般相対性理論、ビッグバン理論まで、シンプルで複雑な科学的概念の説明まで、一度読めば誰でも理解できるように説明されています。

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