デベロッピング・チームやクライアントが異なった場所に散らばっている場合、バグをはじめとする問題の解決は困難をきわめることになります。
Web上の問題の在りかをめぐって複数のステーク・ホルダーの間で交わされる長文メールにより、開発のペースが大幅に遅らせられることになりかねません。
またそのような場合には、RedmeinやBugzillaといった従来のバグ・トラッキング・ツールはあまり効率よく働いてくれません。
というのもそれらには、開発チーム内でコンテクスチュアルなフィードバックを与えるための機能が欠けているからです。
本記事では、開発チーム全体が常に問題状況を最新に把握し、開発プロセスをスピードアップさせるのに役に立つようなバグ・トラッキング・ツールを10点紹介します。
1.DebugMe
ウェブプロジェクトに注記をつけて、何かあったときに他のチームメンバーに報告することができます。Opera、IE、Microsoft Edgeなどの主要なブラウザに対応しているのも、他のツールでは中々みられない便利なポイントです。
他にもウェブサイトにバグトラッキング機能を組み込んで、閲覧者からもフィードバックが得られるようになっています。
2.zipBoard
ウェブサイトのURLを入力するか、モック用画像をアップロードするだけで使えるビジュアルバグトラッカーです。タスクマネージャー機能、解像度やブラウザを自動で感知する機能、JIRAやSlackとのインテグレーション機能がついているので、浮上した課題を管理するのにも便利です。
3.TrackDuck
コードスニペットとしても利用できるInVisionのツールのひとつです。ブラウザエクステンションはSafari、Chrome、Firefoxに対応。チームメンバーのプロジェクトでの立場に応じて異なる役割を割り振ることができるほか、他の主要なツールとのインテグレーションも可能です。
無料期間はありますが、基本料金はプロジェクト2つで月9ドルです。
4.BugHerd
バグトラッキングの課題をカンバン形式で表示し、バックログ・やること・進行中・終了の4つのリスト間で移動させてプロジェクト管理まで行うことができます。バグの見つかったHTMLエレメントや他のシステム情報を正確にキャプチャしてくれます。
ユーザ最大5人で、月29ドルからです。
5.Usersnap
他のバグトラッカーとはインテグレーションできるツールの数が格段に多く、WordPress、Joomla、Drupal、Magento、Evernoteにも対応しています。そのためウェブサイトに表示されたウィジェットにクライアント側からも情報を書き込むことが可能です。
ユーザ最大10人までで、月69ドルからです。
6.DoneDone
バグトラッキングのワークフローの簡素化をサポートしてくれるツールです。チームメンバーにタスクを割り振って管理してくれるので、誰が何をどこまで進められているのか把握しやすくなります。顧客がメールでフィードバックを送信できる機能もあります。
小規模チーム向けのスタータープランなら、最大10GBの容量で月39ドルです。
7.Marker
チームで使っているコラボレーションツールでいち早くイシューを共有できるようにしてくれるツールです。問題がどんな環境から見つかったのかも、プロジェクトマネジメントツールのフィードバックカードで詳細に共有されます。残念ながら対応しているブラウザエクステンションがChromeのみです。
8.PageProofer
ウェブサイトのコードにスニペットを挿入することで、バグをファイリングすることができます。どのブラウザでも利用できますが、ブラウザエクステンションとして使用することはできません。一般のユーザもフィードバックを残すことができ、すべてデベロッパに直接送信されるようになっています。
ユーザ最大5人までで、月20ドルからです。
9.Sifter
このツールの最大の強みは、専門技能を持たないチームでも比較的簡単にバグトラッキングができることです。フォームやメールを介してイシューを記録してくれます。
月29ドルからです。
10.Notable
ウェブサイト、画像、オンラインのPPドキュメントに注記することができます。WindowsやMac、iPhoneを通じてiOSのアプリケーションにまで利用できます。
プランは月19ドルから、最大月99ドルまでになります。
まとめ
視覚的なバグ・トラッキング・ツールは数多くありますが、重要なのはチームの大きさと要求に合った正しいツールを選ぶことです。
ぜひ以上のツールを参考にしてみてください。
※本記事は、Top 10 Bug Tracking Tools for Web Developers and Designersを翻訳・再構成したものです。