アプリ開発者は、常に改良方法を模索しています。パフォーマンス、エンゲージメント、コンバージョンを高める手がかりを探し求めています。その手がかりをつかむには、表面だけを見るのではなく、分析ツールを使って深い部分までデータを集めるのが有効です。
モバイルアプリ用の分析ツールが普及し、豊富な選択肢から最適なものを選べる時代になりました。しかしその分、どのツールを選ぶべきかわかりにくくなってしまっています。そこで今回は、数あるアプリ分析ツールの中から5つのオススメを紹介します。
分析ツールと聞いて最初に思い浮かぶのはGoogleのものでしょう。このツールでは、次のことが実現できます。
- ・新規ユーザーと、戻ってきてくれたユーザーの国、言語、アプリバージョンを参照する
- ・イベントを追跡し、スピードとクラッシュのレポートを見る
- ・ウェブ用分析ツールのようにゴールを設定し、コンバージョン率を追跡する
無料で使い始めることができ、iOSとAndroidの両方に対応しています。
アップルが2015年にリリースした分析ツールです。App Store、使用状況、売り上げの3つのデータを参照できます。
ただし使用状況データの分析はまだ限定的です。このツールではインストール数、セッション、アクティブ端末、アプリ内課金、週ごとのリテンションなどが調べられます。ユーザーの振る舞いを分析したい場合には、他のツールを併用するといいでしょう。開発者登録をしていれば無料で使用でき、iOSとtvOSに対応しています。
アプリ内でのユーザーの振る舞いを分析するツールです。ヒートマップやファネルなどで、アプリの実際の使われ方がわかります。実装はコードを1行追加するだけと非常に簡単です。
月間アクティブユーザー1000人までは無料で使用でき、iOSアプリに対応しています。Androidの対応も予定されています。
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4.Flurry
各アプリごとにダッシュボードを作成し、データを分析できるツールです。
このツールではアクティブユーザーと使用頻度、リテンション、ユーザーの興味関心、デバイス情報が参照できます。価格は無料で、iOSとAndroidに加えWindowsPhone、Blackberry、Java MEに対応します。
アプリとアプリストアのデータを分析するツールです。バージョンごとにユーザーレビューやフィードバックを絞り込み、アップデートが成功しているかを判断できます。アプリを見つけるのに使われた検索ワードを特定することも可能です。
無料プランと有料プランがあり、iOS、Android、tvOS、Windowsなどに対応しています。
試してみよう
ここまで5つのアプリ分析ツールを紹介しました。早速この中からいくつか試してみて、ニーズを満たしてくれるかどうか確かめましょう。最適なものが見つかったら、データを集めて改善へと動き出しましょう。
※本記事はThe 6 Most Helpful App Analytics Tools for Developersを翻訳・再構成したものです。