プログラミング

プログラミング

PR

ヘッドレスWordPressを導入するにあたり考慮したいポイント

speckyboy

Speckyboy is an online magazine for designers with its focus on sharing helpful resources, exploring new techniques, sharing useful tips, and inspiring you to build a better web.

本記事は、When Does Using Headless WordPress Make Sense?
翻訳・再構成したものです。
配信元または著者の許可を得て配信しています。

1,635 views

読了時間 : 約4分9秒

ヘッドレスWordPressについてさまざまな議論が交わされてきました。初心者の方に説明すると、ヘッドレスWordPressとはバックエンドを活用することでコンテンツを外部のアプリに表示することです。外部アプリはモバイルアプリ、静的ウェブページ、PWAなど様々です。

 

これには幾つかの長所もあります。一番の長所は、コンテンツ作成の手順にテコ入れが可能だという点です。コンテンツは様々な場所で使用されることが可能になります。コンテンツ制作者は新しいソフトウェアについて必ずしも知る必要がなくなり、デベロッパーはプロジェクトに最適なツールをWordPressに限らず活用することができます。

 

一見良いとこづくしのように思われますが、短所(準備に手間がかかるのは言うまでもありませんが)も存在します。ヘッドレスWordpressが自身のプロジェクトに適しているかどうか判断するにあたって、それぞれの長所、短所を知ることが役立ちます。以下でそれぞれについて紹介していきます。

 

 

ヘッドレスWordPressが他と違う点

専門的に言うと、ヘッドレスWordPressのインストール(デカップリングとも呼ばれています)は他と大した変わりはなく、サーバー要件がありデーターベースを使用しています。しかし、幾つかの違いもあります。

 

 

WordPressのテーマは関係無い

コンテンツを外部のアプリに表示するのにWordPressのみを使用している場合、フロントエンドのインストールを検討する必要がなくTwentyTwentyなどのデフォルトテーマを使うことができます。ビジターをWordPressのサイトに招待しているわけではないのでフロントエンドへのアクセスをブロックするかどうかを決めることもできます。

 

 

プラグインの使用もある程度可能

プラグインはWordPressを活用していく上で役立ちます。しかし、ここでは違う意味になります。WordPressに組み込んだプラグインの機能は他のサイトでは反映されません。例えばGatsbyJSなどの静的サイトジェネレータを使う場合、WooCommerce は外部サイトでの運営は通常できません。プラグインによって作成された問い合わせフォームにも同じことが言えます。

 

しかし、プラグインは他のことに活用できます。コンテンツを表示したい外部のアプリやWebサイトがWordPressと情報のやり取りが必要な場合です。WordPressのバックエンドを向上させるためのプラグインも幾つか存在します。それらはコンテンツ作成において大いに役立つでしょう。

 

 

REST APIが必要になる可能性が有る

WordPressからコンテンツを表示するには、どこに表示したいかによりますがおそらくREST APIが必要となるでしょう。APIはサイトのページ、投稿など様々なデーターをJSON形式のレスポンスに変換します。どんな言語にも、PHP、Node.js、Swiftなど外部のアプリにも対応します。しかし、APIはデフォルトに依存しているため、頻繁に利用されていない場合停止を検討する必要があることも念頭に置いておく必要が有ります。

 

 

 

ヘッドレスWordPressを使用した場合のシナリオ

上記では、ヘッドレスWordPressのユニークな点について紹介しました。では、実際に使用した際の幾つかのシナリオを例に紹介していきます。

 

モバイルアプリにコンテンツを提供する場合

モバイルアプリにコンテンツを表示したい場合、ヘッドレスWordPressはオススメです。ブランドの一貫性を保つことが可能で、さらにゼロから構築する手間を省きます。コンテンツ制作のみのためにWordPressを使用する可能性について上記で触れましたが、その場合は通常のWordPress(フロントエンドも実装)でWebサイトを運営できます。

 

それだけでなく、モバイルアプリにコンテンツを表示することも可能です。例えば、Webサイトのブログをモバイルアプリからアクセス可能にしたり、会員制サイトを運営している場合、制限されたコンテンツやアカウント管理の機能をアプリに引き継ぐことが可能です。

 

 

静的マイクロサイトを展開している場合

商品やサービスを掲載するためにマイクロサイトを展開している場合、トラフィックが大量に検出されることが予測できるので、通常のWordPressサイトは適していません。 データーベースの呼び出し、メモリ集中型の運用はWebサーバーを麻痺させかねません。ページのローディングがあまり精度の高くないwebホスティングサーバーでも超高速な静的マイクロサイトがこの場合最適です。誰もがコンテンツ運用を難しいものにしたくないと思うでしょう。

 

ヘッドレスWordPressではコンテンツ運用がよりやりやすいものになっています。ページ制作や投稿の仕方は通常とあまり変わりがないので、特別な練習が必要なわけでもありません。

 

 

JavaScriptでUIを実装する

革新的なWebアプリはWebサーバーに強力な機能を提供します。それらの機能はJavaScriptのフレームワークのReactやVueなどで構築されています。何度も言いますが、速さ、使いやすさがもっとも重要です。ユーザーはラグやサーバによる遅れなしで様々なタスクをアプリで実行できる必要があります。

 

この場合、一般的なCMSは適していないでしょう。この場合も WordPressは活用できるといえるでしょう。コンテンツはスピーディーにローディングされアプリに表示されます。これによって自然な伝達が行われたように感じユーザー体験がより良いものになるのです。

 

 

 

ヘッドレスWordPressが過剰になってしまう可能性もある

ヘッドレスWordPressが提供できる機能が過剰になってしまう場合もあります。その理由について説明しましょう。まず、ヘッドレスWordPressを活用するには技術知識が必要です。また、テーマやプラグインの向上にも背景知識が必要です。背景知識はコマンドラインの使用からREST APIの実装方法の把握まで多岐にわたるため、使用方法を習得する難易度も高めです。

 

ゼロから全てをセットアップしなければならない大変な仕事であり、WordPressをインストール、設定するだけでなく、コンテンツの場所も決めなければなりません。静的サイトジェネレーターを例に上げると、その設定は独特です。

 

新たなことを学ぶのは良いことですが、予算に限りがある小さなプロジェクトには向いていないでしょう。

 

 

 

人気の所以

ヘッドレスWordPressが人気になった理由は明白でしょう。少しの労力でコンテンツを様々な場所に表示することができます。この記事では、頻繁に起こりうる例や、例外についても触れました。事実上、ほとんどのタイプのWebサイト構築が可能で、コンテンツをサーバーにアップロードすることも可能です。

 

その人気から、より手順が簡単になる良う開発が進んでいます。この記事を参考に、自身のプロジェクトにヘッドレスWordPressが役立つがどうか考慮していただければ幸いです。

おすすめ新着記事

おすすめタグ