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【有名デザインから学ぶ】企業ロゴの変更ポイントとトレンドを5社の例から解説!

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昨今の厳しい経済状況を乗り切るために、企業は時代とともに変化しなければなりません。

その一環として、ロゴを刷新して全く新しいブランドアイデンティティーを確立することは時に必須です。どのような変化を目指すかは個々のブランドにより様々ですが、全体のトレンドとしては、ロゴやブランディングはシンプルなデザインが好まれるようになってきています。

最近も、多くの有名企業がロゴデザインを一新しており、それによってブランドイメージ全体を刷新したケースもいくつか見られます。

本記事では、企業ロゴのリデザインの例をいくつかご紹介し、そのポイントと考えられる部分を解説します。

 

 

1.ペプシ

 

まずは、ブランド進化の長い歴史を持つペプシです。ペプシは、 20世紀初頭に創業して以来、何度も何度もそのパッケージデザインを変化させてきました。 ロゴデザインがシンプルな方向性に向かっているトレンドはペプシを見ても顕著に表れており、現在のロゴは大部分が青色で、社名とロゴが載っているだけのデザインになっています。

シンプルさはデザインに多くを語らせないクールな印象を与えます。ペプシのロゴはもともと、装飾的な赤いワードマークとして始まり、その後、エレガントな曲線に赤や白や青の配色を直線で組み合わせたアイコンへと進化しました。抽象的な印象が特徴です。

 

 

2.アップル

ペプシと比べると新しい会社であるアップルは、短い歴史でありながら多くのアイデンティティ変更を遂げてきました。最初の変更は、凝った暗いイメージベースのロゴから「アップル」の名にふさわしいリンゴのイメージに移行する抜本的なものでした。アップルのコンセプトは年を追うごとに進歩し、現在の洗練されたシルバーのリンゴにいたります。ロゴの変更がAppleハードウェアのスタイル変化を反映しているのも興味深いところです。

時間が経つにつれて、コンピュータとアクセサリはより理にかなったものになり、洗練されたものになっていきました。マットな灰色と黒は、メタリックなシルバーと光沢のある黒に道を譲りました。物理的な形状は小さくなり、より丸くなりました。 Appleの現在のロゴは、わずかに立体的な丸みを帯びた光沢のあるシルバーです。

 

 

3.コメディ・セントラル

 

コメディ・セントラルは、数年前に細かいイラストが描かれたロゴから非常にシンプルなロゴへと大幅に修正しました。 逆さまにした「C」でもう1つの小さな「c」を囲むことで、著作権マークを連想させる新たなデザインを打ち出したのです。一部の人々は、それが著作権マークとあまりにも似ていると非難しましたが、それこそがポイントでした。文字通り、著作権マークをひっくり返すことで、ユーモラスな主張をしています。

コメディー・セントラルは、著作権マークをジョークにすることでユーモアのある企業だと思わせたのです。 「セントラル」でありながら文字を逆さまにしていることもより面白く感じさせ、視覚的な関心が高めています。新しいロゴのミニマリズム的な訴求により、コメディ・セントラルは大手の競合他社と肩を並べるようになりました。

 

 

4.アニマルプラネット

 

アニマルプラネットは、自社のイメージを効果的に告知するためにテキストの「向き」さえも利用しています。新しいロゴでは、 “M”が数字の3のように横になっています。これには様々な意味がこめられているようですが、明確な見解は出ていません。しかし、その真意はともかく、横向きになった文字と明るい緑色で活気のあるロゴになりました。横向きの “M”の左側の白抜き箇所は、鳥のくちばしのように見えますね。このように、文字を思いもしない形で使用すると、白抜き箇所がより目立ちます。

以前のロゴは、象と地球のイラストに焦点を当てていました。テキストにはあまり統一感がなく、後付けのような印象。新しいロゴは、イラストがなくても文字につながりがあることをうまく表現しています。

 

 

5.シアトルズベストコーヒー

 

シアトルズベストコーヒーは、コーヒーの液体感を強調する新しいアイデンティティで、トレンドがシンプルさへと向かっている傾向を示しています。古いロゴは複雑な図柄で文字が多く、小さなスペースに多くの情報を詰め込みすぎていました。色の組み合わせは時代遅れで、形状は型にはまりすぎていて、3次元的でした。新しいロゴは、社名だけを残して大部分の文字を排除し、ブランド・イメージを伝えるために単純化した図柄を使っています。

半円の中に置かれたコーヒーのしずくは、配色が新鮮で現代的でありつつ、スタイリッシュな印象を与えます。パッケージングも​​新しいロゴに倣ってシンプルなものに変わっています。全体的なレイアウトは変わりませんが、シアトルのスカイラインの描画が背景からなくなり、書体や色が新しくなりました。

 

おわりに

 

デザインのトレンドは年を追うごとに変化するので、企業はその変化に対応していかなければなりません。 デザインは、シンプルでわかりやすい方向に向かっており、数十年前に人気のあった複雑で多彩なイラストレーションは時代遅れになっていきます。 この傾向は、業界を問いません。

新しくなった企業ロゴで気になるものは見つかりましたか?

 

 

※本記事は、Corporate Logo Redesigns That Just Workを翻訳・再構成したものです。

 

 

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