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「当たり前」なUXデザインのパターンを利用しないと…こんなにも不便に!

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習慣に従って生活している人も多いのではないでしょうか?

私たち人間、毎日同じことを同じようにすることを好む生き物です。人間は予測することが苦手だとする研究結果もあります。

私たちは野生の生き物ではないので、慣れ親しむということで、満足、安全、無事を感じることができます。

 

しかし、そうした慣れ親しんだものから離れて、習慣やパターンのない世界で生きていこうとすると何が起こるでしょうか?

 

 

 

UXデザインパターンとは何でしょうか?

UXデザインパターンとは、デザイナーがユーザーのためにウェブサイトで行う予測可能なデザインのことです。

コンピューターのキーボードのレイアウトを考えてみましょう。それは予測可能で、何十年も変わっていません。

ux①

 

ウェブデザイナーは、ユーザー登録、ログイン、ログアウト、eメールアドレスや他の個人情報の登録などをユーザーに求めます。

多くのインターネットユーザーは、複数のウェブサイトやモバイルアプリケーションを毎日使っているので、そういった情報の入力に飽き飽きしています。

ここにUXデザインパターンを活用して改善する機会があるのです。

 

 

 

UXによってUIはどのように変わるのでしょうか?

UIとUXには微妙な違いがあります。

ユーザーインターフェースデザインは、ユーザーがサイトを訪問して接するウェブサイトの一部です。

ユーザーエクスペリエンスは、ウェブサイトの広い領域、ユーザーの感情、ユーザーがサイトを訪問して感じる印象という広い領域のことです。

 

実験

UXデザイナーと認知科学者が破壊的なパターンが仕事のパフォーマンスに与える影響を調べる簡単な実験を行いました。

慣れ親しんだやり方から外れると、生産性、反応時間、満足度に悪影響があると直感的に感じると思います。

この実験は、標準的な電話のキーパッドを通常のパターン、論理的な別のオプションを変則パターンとして用いています。標準的なキーパッドはどこにでもある電話で使われていて、何も考えずに使うことができます。

ux②

従来とはまったく違う変則的なキーパッドを使ったユーザーは、使い慣れていないため、使いこなすのに時間を要しましたが、最終的には変則版キーパッドは標準的キーパッドと同じくらいの正確さと機敏さで使いこなされたという結果になりました。

 

実験では、参加者に記憶している10桁の電話番号をまず標準的キーパッドで、2度目を変則版キーバッドで入力してもらい、入力時間と正確に押された番号の数を記録しました。

ux③

結果

変則版キーパッドで10桁の番号をダイヤルするのに要した平均時間は、標準的キーパッドの場合より35%長くかかりました。

変則版キーパッドの中央値は、標準的キーパッドの場合より54%長いという結果でした。

 

 

結論

UXパターンを使わないという選択肢は、高いコストを払わなくてはならないということです。

この実験で、標準的デザインを使わないとパフォーマンスが50%以上も落ちるということがわかりました。慣れ親しんだものから離れることは、利便性、機能および効率の問題が発生する可能性があることを認識すべきです。

 

すでに存在していてよく機能しているパターンを探してみましょう。私たちはそういうパターンやそれがもたらす秩序が好きなのですから。

 

 

※本稿は「The Research-Backed Impact of Not Using UX Patterns」を翻訳・再編集したものです。

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