以前は、フッターにサイトマップへのリンクを設置するのが定番でした。しかしその時代は終わりつつあり、現在はフッターそのものがサイトマップになっています。
サイトマップは、サイト内のリンクを集め、ユーザが素早く移動できるようにしたページです。しかしフッターを有効利用すれば、もうサイトマップは必要ありません。
今回は、フッターをサイトマップとして使うデザイン方法を紹介します。
従来のフッター
従来のフッターは重要だと見なされず、活用されていませんでした。フッターがあっても、ほとんどは著作権情報などが表示されていただけでした。デザイナーは、フッターがページの最下部にあるため、ユーザーは使わないだろうと思い込んでいたのです。
それからフッターは、小さなサイトマップへと進化を遂げました。サイトマップを含んだフッターは、より多くの売り上げをもたらすという調査結果も出ています。
小さなサイトマップを作る
大規模なサイトを運営しているのであれば、ぜひフッターをサイトマップとして使ってください。ヘッダーで望むものを見つけられなかったユーザは、次にフッターを見に行きます。ここにサイトマップがあれば、非常に喜ばれるでしょう。
ただしリンクの数は制限してください。あまり詰め込みすぎず、重要なページのみに厳選してください。
フッターをサイトマップにすると、ユーザは素早くサイトを移動できます。そのため、リンクをドロップダウンメニューの中に隠したりせず、直接表示しておいたほうが便利になるでしょう。
フッターのデザイン
効果的なサイトマップを作るには、判別しやすいカテゴリー表示が必要です。リンクとは異なるスタイルで表示し、素早く区別できるようにしましょう。
またスペースは余裕を持って取りましょう。これでモバイルユーザがタップしやすいリンクに仕上がります。リンクが多い場合には、アコーディオンメニューを使っても構いません。リンクが小さくなるとミスタップが増えますが、こうしたメニューを使えば間違いを防げます。
フッターにも気を遣おう
サイトマップとしてのフッターは、すべてのサイトに必須とは言えません。しかし多くのコンテンツを持った大規模なサイトでは、検討する価値は大いにあります。特にECサイトでは、重要度がさらに高まります。
デザイナーは、フッターをもっと気にするべきです。フッターのデザイン次第で、サイトをもっと便利に仕上げられるのです。
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※本記事はWhy the Footer Is the New Site Mapを翻訳・再構成したものです。