デザインやグラフィックを手がける方にとって、やはり気になるのがユーザーの閲覧環境。
レスポンシブデザインの普及でWebサイトのレイアウト面の柔軟性は高まりましたが、1pxのズレを見抜いてしまうデザイナー/イラストレーターにとって、自身が手がけたデザインやグラフィックがどのような環境で閲覧されることが多いのか、はやはり気になるところでしょう。
そんな中、マーケティング・リサーチ等を提供するGfKジャパンから、「PCディスプレイの販売動向」を調査したレポートが公表されました。
モバイルファーストが叫ばれていますが、PCユーザーだってまだまだ健在ですし、今後もゼロ化することはないでしょう。そんな「PCディスプレイ」動向を同レポートにてチェックしてみました。
PCディスプレイは大画面化がさらに進展
「インチ」は画面の対角線の長さ(1インチ=2.54センチメートル)を表しますが、19インチ以下のディスプレイサイズは縮小傾向、20インチ以上の大画面が全体の6割超え、個人では9割を占めるほど普及していることがわかります。
またアスペクト比に関しても、以前まで主流だった「5:4」が「16:9」や「16:10」のワイドディスプレイにとって代わられ、全体で69%、個人市場では97%の普及となったようです。
メーカーによって変わるので一概には言えないのですが、参考までにアスペクト比を馴染みの深い代表的な表示解像度にすると、
・アスペクト比「16:10」
1280×800、1440×900、1920×1200、1680×1050、2560×1600
・アスペクト比「16:9」
1024×576、1366×768、1600×900、1920×1080
となります。
一般消費者向けのWebサービスなら、PCの閲覧環境はワイドディスプレイを想定するのがもはや「当たり前」となりそうですね。
ちなみに今後PCディスプレイで注目されそうなのが「4K」に対応したディスプレイ。現在では個人市場でも4K対応ディスプレイは10%のシェアにとどまるそうですが、同レポートによれば今後ワイドになったディスプレイの次のトレンドは、この「4K」が来そうとのことでした。
GfKジャパン