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インテラクションデザインについての知見を深めるためのブックガイド!

UX Planet

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本記事は、10 interaction design books to read
翻訳・再構成したものです。
配信元または著者の許可を得て配信しています。

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たとえ自分自身が意欲の点で他にひけをとらないと自負できるようなインタラクションデザイナー、UX / UIデザイナー、プロダクトマネージャーであったとしても、インタラクションデザインの基本的知識を踏まえておくことは、UXを向上させるためにとても重要です。

そして実際、UXデザインの最も重要な面の一つが、ユーザーとインターフェースの間に有意義な関係を作り出すことを目指すインタラクション・デザイン(IXD)なのです。

ユーザビリティデザインの原則(ユーザ中心デザイン、情報アーキテクチャとスケッチ、ワイヤフレーミング)をしっかりと押さえておけば、きっとUXのスキルセットを強化することができます。

その際、Justinmindなど、スキルをのばすのに役立つたくさんのデザインツールはありますが、それとは別に、このテーマについて専門家が何を言っているかということを知るのに多少の時間(とお金)を投資するというのも、十分に価値があることです。幸運にも、インテラクションデザインの考え方の背後にある理論を知るのに役立つリソースはたくさんあります。

そこで本記事では、インテラクション・デザインの基礎を押さえるうえで参照すべき書籍のトップ10をリストにしました。

 

 

#1.ドナルド・A・ノーマン著『日常的なもののデザイン』(Donald A. Norman, The Design of Everyday Things, 2013)

※邦訳は野島久雄訳『誰のためのデザイン? 認知科学者のデザイン原論』新曜社、1990年/〔増補・改訂版〕新曜社、2015年

―――― 「優れたデザインの最も重要な二つの特徴は、見出しやすさ(discoverability)と理解しやすさ(Understandings)です」。

 

ドン・ノーマンの『日常のもののデザイン』は、インタラクションデザインという分野への、たいへん優れた入門書です。

この著書の中で彼は、日常的なオブジェクトやデバイスを使用するさいに起こりがちな誤用、誤解、エラーから、プロダクトデザインがいかにしばしばユーザーのニーズを無視してなされているかを見ていきます。そうすることで彼は、デザインがどのようにして日常的なオブジェクトとユーザの間のコミュニケーションデバイスとして役立ちうるかを探究し、コミュニケーションを最適化してUXを向上させるためのアドバイスを提供しています。

そしてその際、デザイン、発見可能性、無理のないマッピング、フィードバックなど、すべてにおいてカギとなるのは、「アフォーダンス」(訳注:人間が環境や対象にあらかじめなんらかの「意味」を与えていること)の概念です。これは、インテラクションデザインという分野を一から理解したいすべてのインタラクションデザイナー必読の書と言っても過言ではないでしょう。

 

ドン・ノーマン(Don Norman,1935-)は、カリフォルニア大学サンディエゴ校デザインラボのディレクター。Nielsen Norman Groupの共同設立者、代表者。

 

 

#2.ダン・サファー著『マイクロインタラクション:ディテールあるデザイニング』(Dan Saffer, Microinteractions: Designing with Details, 2013)

※邦訳は武舎広幸訳マイクロインタラクション UI/UXデザインの神が宿る細部』オライリージャパン、2014年

――――「優れたデジタル・プロダクトをさらに素晴らしいものに変えるのは、ほんのわずかな違いなのです」。

 

ダン・サファーの『マイクロインタラクション』は、効果的なインテラクションをデザインする方法を学ぶのに役立ちます。

マイクロインタラクションのアイデアを初めて知ったビギナーのために説明しておけば、マイクロインテラクションとは、ユーザーエクスペリエンスを向上させるために製品のユーザーとインターフェイスが関わり合う部分にデザインし込まれた、インテラクション要素です。設定を変更したり、データを同期させたり、アラームを設定したり、パスワードを決めたり、ステータスを設定したりするたびに、ユーザーはマイクロインテラクションとこそ関わっているのです。

ダンの本はあなたにマイクロインタラクションについての全体的な経験を与えます。実践的な実例を通して、構成や構造、それを開始するトリガーのタイプ、マイクロインタラクションの使用方法を決定するルール、マイクロインタラクションデザインに関連するフィードバックやユーザー嗜好に関するベストプラクティスを紹介しています。

些末なものでも、マイクロインテラクションは実際にデジタルデバイスとのやりとりに大きく影響し、ユーザーエクスペリエンスを改良するのに役立ちます。アプリ、サイト、または他の形式のデジタルインターフェイスをデザインする場合でも、ユーザーを誘導するにはインテラクションが必要です。この本はそのやり方を示してくれます。

 

ダン・サファー(Dan Saffer)は、Smart Design社のインタラクションデザイン担当ディレクター。

 

 

#3.ヨナス・レヴグレン、エリック・ストルターマン著『思いやりのあるインタラクションデザイン:情報技術に関するデザインのパースペクティブ』(Jonas Lowgren&Erik Stolterman, Thoughtful Interaction Design: A Design Perspective on Information Technology, 2007)

――――「デジタルアーティファクトをデザインすることは、人々の生活をデザインすることです」。

 

Jonas LoewgrenとErik StoltermanのThoughtful Interaction Designは、ユーザビリティや有用性の1つからではなく、デザインの視点からIXDを考察するツールのコレクションを提供しています。

著者らのインタラクションデザインへの行為第一主義的なアプローチは、デジタルデザインプロセスの決定に役立ちます。この本は、デザイナーが革新的な技術を使って複雑なデザイン課題を解決しようとするときに指針となる、デザイン理論家Donal Schönの「反射的実践家」というコンセプトを詳論しています。

この本は、デジタルデザインをデザインプロセスとクリティカルシンキングの歴史の中に位置づけ、デザインをそのアウトプットからではなくプロセスから探求している点で、デザイン理論とデザインプラクティスを結びつけたすばらしい例と言えます。

JonasLöwgrenは、LinköpingUniversityのスウェーデン人著者であり、インタラクションと情報デザインの教授。 Erik Stoltermanは、インディアナ大学ブルーミントンの情報学コンピューティングスクール教授。

 

 

#4.マイク・モンテイロ著『あなたは私のお気に入りのクライアントです』(Mike Monteiro, You’re My Favorite Client, 2014)

―――― 「デザイナーであろうとなかろうと、毎日意思決定はするものです。」

 

マイク・モンテイロのYou’re My Favorite Clientは、デザイン・クライアントとデザイナーの両方の視点からデザイン・プロセスを見ることで、デザインの成功には優れたデザイン・プロセスが不可欠であることを証明しています。

この本は、ポジティブなデザイン環境の育成、デザイナーの雇用と評価、および状況が悪化したときの有用なフィードバックの提供方法に関する戦略について論じています。

マイクはアドバイスや逸話の形でアイデアを共有してくれる優れたストーリーテラーです。また本の後ろの部分には、新米デザイナーのために、あまり知られていないデザイン専門用語についての役立つ解説集が付けられています。

 

Mike MonteiroはMule Design社の共同設立者でデザインディレクター。

 

 

#5.チャールズ・バーンスタイン著『映画音楽とその他すべて』(Charles H. Bernstein, Film Music and Everything Else, 2000)

――――「メロディーとリズムは、多くの予測不能な事柄に対して常に快適さを保証してくれます」。

 

これはインタラクションデザインというテーマから少し外れるように思われるかもしれませんが、 Film Music and Everything Elseにおいてバーンスタインは、音楽における創造性のコンセプトを活用し、それをデザインと関連付けています。

チャールズは常に領域越境的に物を考えて書く作家です。 Film Music and Everything Elseでは、クリエイターの内面生活とクリエイティングプロセスの謎や魔法を調べることで、可能な限り広い意味でクリエイティビティというアイデアを探求します。

デザインのインスピレーションを求めている人、インタラクションデザインの背後にあるより伝統的な理論から少し離れてみたいと思っている人にとって、またとない読み物です。

 

Charles H. Bernsteinはアメリカの詩人、エッセイスト、編集者、文学者。

 

 

#6.ビル・スコット、テレサ・ニール著『リッチ・インテラクションのためのデザイン Webインタフェース、原則、パターン』(Bill Scott and Theresa Neil, Designing Web Interfaces, Principles and Patterns for Rich Interactions, 2009)

※邦訳は浅野紀予監訳デザイニング・ウェブインターフェース  リッチなウェブアプリケーションを実現する原則とパターン』オライリージャパン、2014年

――――「何事も直接的に」。

 

Bill ScottとTheresa Neilの『リッチ・インテラクションのためのデザイン』では、Webインタフェースのデザインパターンをデザインするための実践的なガイドを提供しています。

著者らは、Webトランジションの使用方法と、豊富なインタラクションの備わった使い勝手のよいデザインパターンを構築するためにそれらを実装する方法について説明しています。ウェブサイトの背後にあるインテラクションを理解しようとする人は、この本を読むべきです。

 

Bill ScottはVenmo社のエンジニアリング担当責任者、ユーザーインターフェイスデザインおよびエンジニアリング担当エバンジェリスト。 Theresa NeilはTheresa Neil Strategy and Designのマネージングディレクター、Technology in Top 75デザイナーの一人。

 

 

#7.ビル・モグリッジ著『インタラクションをデザインする』(Bill Moggridge, Designing Interactions, 2006年)

――――「デジタルテクノロジーは、コンピュータ・ゲームから仕事用ツールまで、私たちのありとあらゆるものとのインテラクションのありかたを変化させたのです」。

 

この本でBill Moggridgeは、プレイするゲームから私たちが仕事で使うツールまで、人々が日々のものを使う方法を変えたデジタルデザイナーについて語っています。ビルは、デザインの仕事が物理的なオブジェクトのデザインとしてではなく、そのオブジェクトとの相互作用のデザインとして理解されるようになっててきたシフトチェンジに、デジタルプロダクトデザインがいかに関わっているかを明らかにします。

またビルは独自のデザインプロセスについて語り、人々やプロトタイプへのデザインの焦点シフトがいかにプロダクトを進化させ、ユーザーのニーズと目的がイノベーティブなデザインをいかにインスパイアしてきたかについて、読者に伝えています。

またこの本には、Googleの創設者、The Simsの創作者、マウスとデスクトップの発明家や開発者を含む40人以上の影響力のあるデザイナーへのインタビューが含まれています。

 

ビル・モグリッジは英国のデザイナー。デザイン会社IDEO共同設立者、元ニューヨーク市クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館ディレクター。

 

 

#8.ステファン・P・アンダーソン著『魅力的なインタラクションデザイン:遊び心ある、楽しく効果的なユーザーエクスペリエンスを創造する』(Stephen P. Anderson, Seductive Interaction Design: Creating Playful, Fun, and Effective User Experiences, 2011)

――――「人々が私を知るようになったとすれば、私は一個の素晴らしいアプリなのだ」。

 

この本では、人が他人を引き付けるのに使うのと同じ手法がいかにユーザーとインターフェース間のやりとりに適用できるのかを説明しています。

本書で取り上げるトピックには、美学、認知、感情と行動、デジタルインタフェースに関連する絶妙な誘惑術が含まれています。 Stephenは、物理的なオブジェクトとデジタルデバイスの両方と関わり合うときの人間の行動に焦点を当て、UXに適用されうる基本的な心理的原則を探るのです。

「なぜ私たちが作っているものは魅力的であるべきなのか」。それは「私たちは、人々を意のままに誘惑して何らかの行動を起こさせる方法を学ぶ必要があるから」なのです。

Stephen P. Andersonはテキサス州ダラスに拠点を置く国際的に有名な講演者およびコンサルタント。

 

 

#9. エリザベス・グッドマン他著『コネクティッド・プロダクトをデザインする』(Elizabeth Goodman, Claire Rowland, Martin Charlier, Alfred Lui and Ann Light, Designing Connected Products, 2015)

――――「IoTは、私たちの周りの世界と交流するための豊かな新しい可能性を約束します」。

 

本書では、Internet of Things(IoT)とインタラクションデザイナーがどのようにして接続された製品(コネクティッド・プロダクト)をデザインできるかを見ていきます。 Internet of Thingsは、他のユーザーやデバイスとつながる方法を変えつつあり、これらの新しい役割を満たすことができるオブジェクトを作成することで、インタラクションデザイナーにとって多くのチャンスが生まれます。

本書Designed Connected Productsは、つなげられたデバイスに関連した消費者製品の戦略とデザインの実際的なロードマップをデザイナーに提供します。本書は、デザイン上のベストプラクティスと学術的な研究から、IoTテクノロジーデバイスを介したインテラクションを扱うための間違いのないガイドラインを提供します。

 

Elizabeth Goodmanは、Intel社のユーザー中心デザイングループのデザインリサーチャー。 Claire Rowlandは、Internet of Thingsを専門とする独立系製品およびUX戦略のコンサルタント。 Martin Charlierは独立デザインコンサルタント。 Alfred LuiはBBC、Motorola、PayPal、Jawboneなど世界中の企業向けにユーザーインターフェイスとデジタルサービスを作成する、消費者向け製品のユーザーエクスペリエンスデザイナー。 Ann Lightはサセックス大学のデザイン&クリエイティブテクノロジー教授。

 

 

#10.アラン・クーパー、ロバート・レイマン、デイヴィド・クローニン著『顔について:インタラクションデザインの要点』(Alan Cooper、Robert Reimann、David Cronin, About Face: The Essentials of Interaction Design, 2014)

※邦訳は長尾高弘訳About Face 3 インタラクションデザインの極意』アスキー・メディアワークス 、2008年

――――「製品の仕組みをデザインする前に、製品が何をするかを定義することだ」。

 

『顔について:インタラクションデザインの要点』は、モバイルファーストデザインの進化する文化に関するインタラクションデザインの包括的なガイドです。
著者らは、モバイルアプリのインタラクション、タッチインターフェース、画面サイズに関して考慮すべき事項について説明します。その他の注目すべきインタラクションデザインのテーマであるデザインパターン、アフォーダンス、モーション、フローなどにも触れられています。

 

Alan Cooperは「Visual Basicの父」であり、インタラクションデザインコンサルタントCooperの創設者。 Robert Reimannは過去20年間、デザイナー、ライター、コンサルタントとしてデジタル製品の境界を広げてきました。彼はスタートアップやフォーチュン500企業のために、何十ものWeb、デスクトップ、デバイスベースのインタラクションデザインプロジェクトを率いてきました。 David Croninは、GoogleのUXディレクター。経験豊富なマネージャー、スピーカー、教育者、ライター。

 

 

いかがでしたか。

今年の夏の読書リストを作るときにはぜひ参考にしてみてください。

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