デザイン

デザイン

「ホリスティックデザイン」を定義する― 思考の枠組みを作る、デザイン論を学ぼう

398 views

「ホリスティック」とは、「全体的」という意味であり、デジタル製品であれ物的製品であれ、ブランド全体で製品の使用感をデザインすることによって、UXと工業デザインとのギャップを埋めることが「ホリスティックデザイン」であると考えています。

 

ホリスティックデザインは、ユーザーが製品と恋に落ちる「魔法の瞬間」を引き起こします。

 

ホリスティックデザインとは、シンプルで美しく、ユーザーがより使いやすい機能を備えているデザインだと考えています。しかし実際には、大きなエコシステムから見れば、製品のこういった側面は小さな部品の1つにすぎません。

 

 

ホリスティックデザインとはどういう意味か

ホリスティックなデザインとは何であるかを定義するのは困難です。デザインのアプローチは広範なので、人によって定義が変わってきます。覚えておかなければいけないことは、それぞれが持つ定義は、「すべての経験を包括する」というビジョンに集約されているということです。

 

Adobeのブログシリーズ「Ask an UXpert」では、ホリスティックデザインがUXの専門家にとって何を意味するのかというテーマがあり、興味深いフレーズが掲載されています。ここにKarthik Vijayakumarからの短い抜粋を掲載します。

 

「デザインすることは考えることです。デザインとは、この世界の認識を広げ、見えないものを見えるようにし、現実世界に新たな概念を出現させる能力です。

 

ホリスティックなデザインとは、”相互接続”と”進化”という2つの次元で世界を見て考えることです。ホリスティックデザインは相互に接続された現代のシステムによって形成され、さらなる相互接続をもたらしています。この相互に接続し合ったシステムがデザインによって進化する時が来るのです。」

 

つまり、製品と製品を使用したユーザー、製品を見聞きして何らかの影響を受けた未購入者ですら全てが接点となり、相互につながって、大きなシステムを形成するのです。

 

ユーザーが製品を使用している時がUXの最大値なのではなく、製品からインスピレーションを受けた時、購入を検討している時、購入した時…とブランドとの関係はずっと継続するような関係であるべきなのです。初めて製品を知った時、製品を購入して開封する時、製品を初めて使ってみた時、そして製品を使わなくなってしまった瞬間まで、すべての経験を楽しむことができるUXであるべきだという考え方です。

 

 

仕事にホリスティックなアプローチを組み込む方法

ホリスティックなデザイン手法は、これまでの説明ほど複雑なものではありません。

Interaction Design Foundationより、ホリスティックなデザインアプローチを仕事に組み込むために役立つ7つの基本原則を引用しました。

 

  • ・回答ではなく質問で始める
  • ・より多くを提供する
  • ・独自の理論を作成する
  • ・360°デザインを使用する
  • ・ビジネスモデルの代替案を検討する
  • ・以前よりも良くする
  • ・自分自身も周りの人も望んでいる方向性を探す

 

 

結論

ホリスティックデザインは理想主義のように聞こえますが、製品に「完璧な」ビジョンを求めることは間違っているとは思えません。我々の世代は、データを強力な武器として使える初めての世代です。データは正しく使うことさえできれば、思い描いた完璧なホリスティックデザインというビジョンを追求するための力となってくれるはずです。

 

 

※本記事はA guide to Holistic designを翻訳・再構成したものです。

 

 

▼こちらの記事もおすすめです!

 

おすすめ新着記事

おすすめタグ