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「予期的デザイン」…?ユーザの一歩先を行くデザインを考えよう!

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予期的デザインとは何でしょうか?

Aaron Shapiroは予期的デザインを、ユーザの意思の1歩先のニーズに答える手段と定義しています。

 

例えば、Netflixはあなたの好みや視聴履歴に基づいておすすめ映画のリストを表示します。

予期的デザインのアプリケーションを使うと、インターフェースはユーザーが利用した瞬間にそのユーザーに適した形に変化します。

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guitarcenter.comでとても高級なギターを購入するユーザの例を考えて見ましょう。

購入の段階で、サイトは自動的に近くの店舗で受け取りをデフォルトで表示します。なぜなら、同様のユーザの過去の行動履歴を分析することで、高級なギターを購入する人は近くの店舗で受け取ることを好むということがわかっているからです。

 

 

 

なぜ予期的デザインなのでしょうか?

予期的デザインを導入することで、ユーザエクスペリエンスを大きく改善し、ユーザの満足度を向上させることができることが重要な利点です。ユーザは、自分が欲しい時に適切に提供してくれる製品やサービスに戻ってきます。

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現在、ユーザの利便性を向上するカスタマイズ化とパーソナライズ化のニーズが非常に大きい状況です。

 

 

 

将来のインターフェース

AIがより浸透していくと、より高いレベルのパーソナライズ機能がよりよい予期的デザインを可能にするでしょう。

購入履歴、好みなどユーザーの行動に関する情報を基に、システムはユーザーの次の選択がなにかを高い確率で予測することができるに違いありません。

いくつかの企業ではすでに初期の予期的デザインを導入しています。その1つがUberです。

 

 

 

Uber

Uberアプリケーションでは、ユーザーがどこかへ移動した時、リターンボタンを表示します。なぜなら、ユーザーは90%の確率で元いた場所に戻るからです。

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予期的デザインが実現するのはいつか

それ程遠くない将来、私達のインプットはもっと効率的になるでしょう。

声、ジェスチャー、目の動き、言葉などのの様々なものが予期的デザインに活用されていくでしょう。GoogleはSoliプロジェクトとして既に取り組んでいます。

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視覚的デザインをどのように実現するか?

高度に洗練された予測アルゴリズム、AIや機械学習が開発されるまでは、既存データを分析することでパーソナル化機能を実現できます。

また、ユーザー調査やTensorflowなどの人工知能のオープンソースソフトウェアライブラリを活用することでユーザー中心のデザインプロセスを実現することができます。

 

ユーザー調査によって、ユーザーが瞬間、瞬間で何をしたいと思っているかを観察し、ユーザージャーニーを段階的に作ることができます。

このようなデータマイニングやパーソナル化機能を適用することの理想的なアウトプットは、滑らかな予期的経験を作成することです。

それらが最先端のユーザーエクスペリエンスとビジネス側とユーザー双方へのメリットおよびユーザーの高い満足度をもたらすのです。

 

 

 

 

※本稿は 「Anticipatory Design: How to Create Magical User Experiences」を翻訳・再編集したものです。

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